人口が増え続け、住みづらくなってしまった地球。物語はノルウェーの科学者によって、人間の体のサイズを13cmに縮小する方法が発見されるところから始まる。いまや地球規模の社会問題として人類を悩ます人口過多問題が一気に解決する「全人類縮小200年計画」が持ち上がるのだった。ネブラスカ州オマハでストレスフルな生活を送るどこにでもいる平凡な男ポール・サフラネックと妻オードリー。彼らは少しの蓄えでも裕福になれ、幸せな生活が約束される縮小された世界に希望を抱き、13cmの身体で生きていくことを決意するが――。

“全人類の縮小計画”という信じられないアイディアを「こんな未来が本当に来るのかも…」と思わせるほどリアリティたっぷりに描く、社会風刺とコメディの風味を利かせた奇想天外なドラマ。主人公・ポールを演じるマットをはじめ、妻オードリー役に『ゴーストバスターズ』のクリステン・ウィグ、ミニチュア人類社会のカギを握る謎の男に扮する名優クリストフ・ヴァルツ、そして「CSI:科学捜査班」「ビッグ・リトル・ライズ」などTVシリーズでの活躍が目覚ましいホン・チャウが、物語を大きく動かす重要なキャラクターを好演する。
第74回ヴェネツィア国際映画祭オープニングを飾り、8月30日(現地時間)に行われた公式記者会見に出席したマットは「世界中の俳優がペイン監督と仕事をしたいと思っているんだ。もし電話帳の役を頼まれたら、電話帳だって演じるよ。この作品は、とにかく脚本が美しく、素晴らしい。オリジナリティに溢れてユニークなんだ。『ダウンサイズ』は、本当に美しくて前向きな映画だよ」と語り、ペイン監督も「この作品は、SFの要素を持ち、大きなキャンバスで物語を描いているが、これまで(脚本家の)ジムと一緒に作ってきた作品と同様のトーンやユーモアの感覚もあるんだ」と自信を見せていた。

『ダウンサイズ』は2018年3月、全国にて公開。