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太賀、サプライズでギター弾き語り!オダギリジョー「役者にしとくのがもったいない」

臼田あさ美、太賀、オダギリジョーで魚喃キリコの代表コミックを映画化した『南瓜とマヨネーズ』。11月11日(土)、初日舞台挨拶が行われ、臼田さん、太賀さん、オダギリさん、そしてメガホンをとった

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『南瓜とマヨネーズ』初日舞台挨拶(C)魚喃キリコ/祥伝社・2017『南瓜とマヨネーズ』製作委員会
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臼田あさ美、太賀、オダギリジョーで魚喃キリコの代表コミックを映画化した『南瓜とマヨネーズ』。11月11日(土)、初日舞台挨拶が行われ、臼田さん、太賀さん、オダギリさん、そしてメガホンをとった『パビリオン山椒魚』『乱暴と待機』などの冨永昌敬監督が登壇、サプライズで太賀さんが劇中歌をギター弾き語りで披露した。

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公開前より映画評論家や映画ライターから、「ほかの恋愛映画とは一線を画した映画」「冨永監督の最高傑作」「臼田あさ美の堂々した演技は必見」「これまで見たことのない太賀が見れる!」など、反響と呼んでいた本作。

都内メイン館・新宿武蔵野館の初回の会場は観客で満席に。映画の上映後、熱気に包まれたままの会場に多くの拍手で迎えられたのは、まず主演の臼田さん。「初日を迎えるまで長い時間がかかった作品です。こうして初日を迎えられて、まるで嘘のようと感じると同時に、『今日が初日なんだ』としっかりと受け止めています」と挨拶した。


■太賀とオダギリジョー、どちらを選ぶ? 観客の反応は!?



臼田さんが演じたのは、太賀さん演じる“せいいち”と、オダギリさん演じる“ハギオ”という対照的な2人の男性の間で揺れ動く主人公“ツチダ”。MCが「どちらが好きか」と映画を観終えたばかりの観客に問うと、多数派の“せいいち”と、少数派の“ハギオ”に分かれる結果に! これを受けた臼田さんは、「私はどっちもイヤですけどね」と会場の笑いを誘い、「私が演じた“ツチダ”は実は、そんな大した女性ではなくて、2人の男性も実はしょうもないけど、男と女はしょうもなくても惹かれ合うものだと思ってます」と、“しょうもない”登場人物について独自の見解をコメント。

その後、太賀さん、オダギリさん、冨永監督がステージに登壇し、大きな拍手で迎えられた。太賀さんは「今日はこの映画を観に来てくださって本当にありがとうございます。今日を迎えられて、ホントにホントに嬉しく思っております」と挨拶。続いて、オダギリさんは「劇場の方に、『お客さんは95%が女性』だと聞いたんですけど、結構おじさんもいるじゃないですか」と話して会場の笑いを取ると、「女性ばかりだと緊張するので、安心しました」と挨拶。冨永監督は「今日はご来場ありがとうございます。初日にこんなにたくさんのお客さんに来ていただき、ホントに嬉しいです。ありがとうございます」と満席に感無量といった様子。


■原作者・魚喃キリコは「好きにやってくれ」!?



本作はもともと、冨永監督と原作者の魚喃氏との旧知の関係性から企画。完成した映画を観た魚喃氏の感想を聞かれた冨永監督は、「すごく喜んでくれました。彼女は僕の少し先輩で、僕からしたら師匠のような存在です。そんな師匠の漫画を映画化することへの緊張があったんですけど、魚喃さんからは『好きにやってくれ』と言われていて、そうして作った作品を彼女がすごく面白がってくれたので、今日初日を迎えられて、こんなに多くの方にご来場いただけて、彼女も喜んでくれると思います」と万感の思いを語った。

続いて、数少ない共演シーンについて聞かれた太賀さんとオダギリさん。太賀さんは「オダギリさんと共演するのが楽しみで仕方なかったです。『オダギリさんと絡める』『オダギリさんと一緒にフレームに映れる』という喜びがありました。すごく楽しいシーンでした」と嬉しそうにふり返ってコメント。

一方、オダギリさんは「撮影する日に、太賀君が部屋の隅っこでギターを弾きながら待っていて、『おお~すげーな』って思ったことを憶えてます。ギター弾いて待つって、すごくないですか!? もちろん、太賀君が演じていたのはミュージシャンの役なので、誠実な行為だとは思うのですが、あの日はとにかく驚きました」と述懐した。

また、印象的なシーンについて聞かれた臼田さんは「光石(研)さんのあの変態っぷりは忘れられません。共演シーンはわずかながら、私の脳裏にこびりついてます」と、本作で“せいいち”を支えるために愛人契約を結んでしまう“ツチダ”の愛人役を演じた光石さんとの強烈なシーンについて言及。その後、「そしてあのラストシーンは、もう…」と最も感動を呼ぶラストシーンについて話が及ぶと、MCから太賀さんがそのラストシーンで披露した歌を唄うことが発表され、会場からは大歓声が起こった。


■「なんだが親のような気持ち」の臼田さんを前に、太賀が弾き語り熱唱



観客の前で歌を披露するのは今回が初めてという太賀さん。「一生懸命頑張りますので、温かく見守っていただければと思います。ちょっとの間、失礼します」と恐縮気味でスタンバイ。そして、自前のアコースティックギターをつま弾きながら、太賀さんの静ひつでいて、少しビターな歌声が会場を包む。楽曲は、やくしまるえつこが本作のために書き下ろしたオリジナル挿入歌の「ヒゲちゃん」。

歌を聞き終えた臼田さんは「なんだが親のような気持ちで見守ってしまいました。太賀君の歌はピュアでまっすぐで、歌にその良さがいつもあるなと思って聞いていました」とその感想を話すと、オダギリさんも「やらせる方もやらせる方ですが、それをやりきってしまう太賀君は、やっぱりすごいですよね。ギターもうまいですし、あんな綺麗な声は普通出せないし、役者にしとくのがもったいないぐらいですよ」と、太賀さんのギターの腕前とその美声に感動した様子だった。

最後の挨拶でオダギリさんは、「この作品で、冨永監督とは(『パビリオン山椒魚』以来)約12年ぶりの仕事ができましたし、太賀君や臼田さんからは素晴らしい才能を見せていただいて、とてもいい作品に関わることが出来たと思っております。僕自身の中にもある色んなポイントをくすぐられる良い青春映画だと思ってます」と改めてアピール。

続いて「最後の歌のシーンは、それまでの“せいいち”を総括するシーンだと思う」と語る太賀さんは「歌う本番直前に“ツチダ”を目の前にしたときに、『あ、俺はこの人のために歌うんだ』と素直に思うことが出来て、そのことを素直に思わせてくれた“ツチダ”を演じた臼田さんという存在が僕とにとってはすごく大きなものでした」と話し、「すごく濃密な時間を過ごせた」と感謝の意をコメント。

そして主演を務めた臼田さんは、「(映画の中で描かれている)日常で生きる3人は、すごく一生懸命だけど、それぞれがしょうもないし、彼らそれぞれが良かれと思ってやったことが、実は、誰のためにもならなくなったりしてって、それらは私たちの日常にもあるなって思っています。でも、それでもふり返るとそんな時間は実は尊くて、すごくキラキラしていてって。私にとって、この映画を撮影していた時間は、まさにそのことを実感していた日々でした」と、当時の充実感を蘇らせたようにコメント。

「冨永監督を始め、全てのスタッフ、全てのキャストの皆さんに感謝してます。そして、この場をお借りして、この映画の原作者である魚喃キリコさんにも心から感謝したいと思います。いつかお会いできることがありましたら、抱きしめ合いたいです!」と締めくくり、大きな拍手に包まれながらイベントは終了した。

『南瓜とマヨネーズ』は新宿武蔵野館ほか全国にて公開中。

《シネマカフェ編集部》

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