1983年夏、北イタリアの避暑地で家族と夏を過ごす17歳のエリオは、大学教授の父が招いた24歳の大学院生オリヴァーと出会う。一緒に自転車で街を散策したり、泳いだり、午後を読書や音楽を聴いたりして過ごすうちに、エリオのオリヴァーへの気持ちは、やがて初めて知る恋へと変わっていく。眩しすぎる太陽の中で、激しく恋に落ちる2人、しかし夏の終わりとともにオリヴァーが去る日が近づき…。
今年のサンダンス映画祭でプレミア上映され、9月のトロント国際映画祭で観客賞次点などを獲得していた本作。監督は『ミラノ、愛に生きる』『胸騒ぎのシチリア』のルカ・グァダニーノ。
11月24日より全米公開開始となり、すでに『それでも夜は明ける』(’15)、『ムーンライト』(’16)などの昨今のアカデミー賞作品賞受賞作の興行成績を上回り(初週末スクリーンアベレージ比較)大ヒットを記録している。

そして今回、独立系映画の製作に携わる人々を支援する、インディペンデント・フィーチャー・プロジェクト(IFP)主催「第27回ゴッサム・インディペンデント・フィルム・アワード」にて作品賞・ブレイクスルー俳優賞(ティモシー・シャラメ)と2冠を獲得。ゴッサム賞はアカデミー賞の前哨戦として注目されており、歴代では『バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)』『スポットライト 世紀のスクープ』『ムーンライト』と、3年連続で同賞の作品賞に輝いた映画がアカデミー賞作品賞を受賞するという結果になっており、本作へも期待が高まっている。
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さらに本作は、現地時間11月28日に発表されたばかりの「第89回ナショナル・ボード・オブ・レビュー」でも、ティモシーがブレイクスルー・パフォーマンス賞を獲得し、トップ10作品にも選出。「第33回インディペンデント・スピリット賞」においても作品賞、監督賞、主演男優賞、助演男優賞など6部門にノミネートされている。全米メディアも高評価のレビューが目立ち、早くもアカデミー賞前哨戦において最有力候補作となっている。
『Call Me By Your Name』(原題)は2018年春 、TOHOシネマズ シャンテほか全国にて公開。