タランティーノ監督は『キル・ビル』の撮影中、危険なカーシーンに「スタントマンを使ってと」訴えるユマの要望を却下し、結果的にユマは大事故を起こして大けがを負った。さらに、事故当時の証拠動画をワインスタインら製作陣が隠滅をはかったのだそうだ。
この事故を起こしたことに「深く後悔している」と「Deadline」に語ったタランティーノ監督。数年前に事故の動画をユマに渡したとのことで、昨日ユマは「勇気を持って正しいことをした彼を誇りに思う」とコメントを付けて動画をSNSにアップした。ユマとは和解しているようではあるが、タランティーノ監督が俳優に危険行為をさせるというイメージはなかなか消えるものではない。
そこで、タランティーノ監督作『イングロリアス・バスターズ』で凄まじい首絞めシーンに挑んだダイアン・クルーガーが救いの手を伸べた。「タランティーノ監督との仕事は純粋な喜びだった」とSNSに綴ったのだ。
ダイアンによれば、「彼は私に敬意を持って接してくれたし、権利を振りかざしたり私がイヤだと思うようなことを無理強いしなかった。愛を込めて、Dより」とのことだ。劇中ではクリストフ・ヴァルツに首を絞められているダイアンだが、実際の撮影では綿密な打ち合わせの上、タランティーノ監督が行っていた。