■それぞれの方法で目指す平和を描く武骨な作品が完成!
架空の航空機搭載型護衛艦「いぶき」と、その乗組員を中心に、国籍不明の軍事勢力から襲撃を受けた非常事態下の日本において、それぞれのやり方で平和を守ろうとする人々の熱い闘いを描いた本作。この度解禁された場面写真には、CICと呼ばれる「いぶき」の戦闘指揮所が写っている。

タッチパネル式の大型ディスプレイが鎮座し、それを取り囲むようにして海上のレーダーを映し出すモニターがずらりと並ぶ様子は圧巻だ。「いぶき」は最新のシステムを搭載した護衛艦という設定だけに、青いバックライトを基調とした照明が近未来的なムードも醸し出している。
■西島さんと佐々木さん、それぞれ真逆の正義がぶつかり合う…!

CIC内では中央のタッチパネル式ディスプレイを囲んで、秋津を演じる西島さんと、新波演じる佐々木さんが対峙。秋津は航空自衛隊の出身でありながらその能力を買われて「いぶき」の初代艦長に抜擢されたという異色の経歴の持ち主という背景があり、一方の新波は生え抜きの海上自衛隊所属であるが、ここでは秋津に艦長の座を譲っているという状況も、本作の人間関係を武骨に描いてくれそうだ。
さらにこの2人は防衛大学校時代の同期でもある関係。平和のためには武力の行使も辞さないというスタンスの秋津と、あくまで防衛に徹することを信念とする新波の正反対とも言える正義のぶつかり合いを、切迫した空気の中でギリギリの攻防を繰り広げる、骨太な人間ドラマを紡ぎだす。
■主演の2人が、それぞれのキャラクターを独自分析!

西島さんは「秋津は常人にははかり知れない部分を持った人物。一つのことが起きたときの周りとのリアクションの違いというものが、かなり大きく出ていると思います。ただ、誰にも見えていない未来を予測して、その瞬間ごとに次の行動を決めていくという役は、演じていて思った以上に自由で楽しい」と秋津役についてコメント。
一方、佐々木さんは「人命救助を第一に考えれば、今の秋津と新波にとって艦長と副長という立場の違いはあまり問題ではないと思うんです。命を助けたいという思いは同じであるはずなので。観終わって映画館の外に出たとき、平和であることの意味を感じてもらえたらいいなと思っています」と本作のメッセージ性について語った。
命と平和が脅かされたとき、人はどう考え、行動するか。そして手にした力をいかに使うべきか。ひとりひとりのその決断を重厚に見せてくれる作品となりそうだ。
『空母いぶき』は2019年より、全国にて公開。