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【インタビュー】佐野玲於×高杉真宙 つぶさに絡み合う『虹色デイズ』で紡いだもうひとつの“青春”

水野美波による「虹色デイズ」を映画化した本作では、「女子」高校生ではなく、「男子」高校生4人を主人公に据え、彼らの視点から幻のように過ぎ去っていく春夏秋冬の青春が綴られる

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高杉真宙×佐野玲於『虹色デイズ』/photo:EMI
高杉真宙×佐野玲於『虹色デイズ』/photo:EMI 全 26 枚
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自分の青春は何色だっただろうか。情熱のバラ色、クリーンなティファニーブルー、染められない無色透明…頭の中に思い浮かべながらも、もし、どの色も入った七色の虹のようだと例えられたら、どんなに美しく、儚いものだったことだろう。光り輝くいくつもの色に発色するかの如く、一瞬、一瞬の煌めきをすくい取ったような映画『虹色デイズ』が誕生した。

水野美波による同名漫画を映画化した本作では、「女子」高校生ではなく、「男子」高校生4人を主人公に据え、彼らの視点から幻のように過ぎ去っていく春夏秋冬の青春が綴られる。カルテット主演を務めたのは、佐野玲於、中川大志、高杉真宙、横浜流星という若き実力派たち。キャリアも個性もバラバラながら、実に息の合った様子を劇中で見せている。

『虹色デイズ』(C)2018「虹色デイズ」製作委員会(C)水野美波/集英社
現に、撮影がとうに終わったいまでもプライベートで仲の良いやり取りを繰り広げる、佐野さんと高杉さん。インタビュー直前まで「この間、教えてもらったゲームがね…」とヒソヒソ、ニコニコしながら顔を寄せ合い、話を弾ませていた。日頃は、「GENERATIONS from EXILE TRIBE」のパフォーマーとして絶大なる人気を集める佐野さんと、演技の研鑽を積み様々な作品で八面六臂の活躍を見せる高杉さん。一見して交わらなさそうなふたりが、つぶさに絡み合うようになった、虹色の日々を聞いた。

――何をそんなに楽しそうにお話されているんですか(笑)?

佐野:真宙がゲーム好きなんですよ。その影響で、僕もゲームを買う、っていう(笑)。

高杉:「いいですよ、このゲーム、買ってくださいよ」と言ったら、本当に買ってくださって(笑)!

佐野:気になっちゃって、地方ロケのときに買っちゃって。昨日も1日やっていましたよ。

高杉:玲於くんはすごく興味を持ってくださるし、本当に買いに行ってくださるから、すごくうれしい。また今度新しい「○○(※ゲーム名)」出るんですよ、一緒にやりましょう!

佐野:やろう、やろう!

佐野玲於×高杉真宙『虹色デイズ』/photo:EMI

――そもそも4人で仲良しかと思いますが、4人でいるときと、おふたりでいるときは何か違いますか?

佐野:どうだろうね!? 変わんない?

高杉:どうなんですかね!? 僕は玲於くんといると、割と静かにいれるかもしれないです、しんしんと。

佐野:そうですね。真宙とは沈黙が嫌じゃなくて、「黙っていてもオッケー」みたいな感じだよね。

高杉真宙×佐野玲於『虹色デイズ』/photo:EMI

――撮影してから時間も経っていますよね。お互いの活動はチェックを?

佐野:テレビをつけたら、普通に真宙が出ているから(笑)。すごくいろいろな作品をやっているから「見たよー」という話はしていますね。

高杉:僕も同じですよ! テレビを見ていたら、玲於くんがよく映るので。『虹色デイズ』を一緒にやりましたけど、日頃、自分が見たことのない世界に立っているから「すごいな…」と思って見ています。感想も言いたいんですけど、僕が何を言っていいのかもよくわからない(笑)。

佐野:そういう堅苦しい感想は、もう、全くないよね(笑)。

高杉:そうですね。けど、自分には絶対にできないことをやっていらっしゃるので、単純に尊敬して見ています。

佐野:いやいや!

高杉真宙×佐野玲於『虹色デイズ』/photo:EMI
――本作で初共演で、これまで歩いてきた道が全然違うおふたりというイメージですが、こうしてトーンが合う、ここまで仲良くなる予感のようなものはありましたか?

佐野:「仲良くなれそうだな」と思ってはいたんですけど、一緒に(作品を)やれること自体、想像していなかったので。

高杉:僕も同じです。年齢も近いですし、現場でも仲良くなれるんじゃないかなとは思っていましたけど、ただ、こんなに落ち着いて一緒にいられるとは思わなかったですね。そこが一番大きいかもしれないです。一緒に家で、普通にぼーっとしていられることって、すごく素敵だなと思います。

高杉真宙『虹色デイズ』/photo:EMI

――ぜひ、一緒に過ごした撮影の感想をお聞かせください。

佐野:やっぱりすごく楽しかったです。普通にみんなで仲がいいから、それが一番かなと思っていて。画に出ていると思うんですよね。みんなそれぞれのタイプが全然違うんですけど、ポジションが合致したので、芝居にもそれが出たことがよかったな、と思います。

高杉:男4人でずっと一緒だったので、自然と仲良くなりました。僕は大志も流星も何度かやっているけど、玲於くんとは「初めまして」だったので、最初はちょっと緊張していたんです。けど、玲於くんが一番年上で、何だかんだで引っ張ってくれる存在だったから、すごく感謝しています。

高杉真宙×佐野玲於『虹色デイズ』/photo:EMI

――佐野さんは「まとめよう」と先導する意識はあったんですか?

佐野:いや、全くなくて…しかも気負いみたいなものもなくって(笑)。でも、みんなが、いい意味で自然に同じ方向を向いていたから。その中で、自分はやっぱり年上なので、というところで、そうなっていったのかな…というのは、あるのかもしれないです。

佐野玲於『虹色デイズ』/photo:EMI

――実際、演じていて、青春真っ盛りな彼らのことを「うらやましいな」と思う面は多かったですか?

佐野:いっぱいありますね! 自分が、どストレートに経験してこなかった青春が、いっぱい『虹色デイズ』には詰め込まれているから。役ではあるんですけど、擬似的に経験していると「ああ、これをリアルにできていたらいいな」って、演じながらすごくうらやましくなったりもしました。

高杉:僕も高校のときにはもう仕事をしていて、学業と両立していたので、高校を楽しむというより「学校」という仕事に行っていた感覚がちょっとあったんです。だから、つよぽんみたいな制服デートとか、浴衣で遊びに行くとか、あとは単純に男4人で楽しんでワイワイしているのも、「いいなあ」と思っていました。僕自身は、演じたつよぽんと感覚や趣味が似ているところがあるので。なっちゃん、まっつん、恵ちゃんみたいな3人が僕にもいたら、もっと高校生活が楽しかったのかな、とは思いました。

『虹色デイズ』(C)2018「虹色デイズ」製作委員会(C)水野美波/集英社

――佐野さんも、なっちゃんと似ている部分もあるんでしょうか?

佐野:似ているところもあれば、似ていないところもあります。なっちゃんの考えることや取る行動は、すごく理解できます。不器用ながら戦っている姿とか、自分の意に反して起きてしまうことも、アプローチの仕方が下手になってしまうのも、すごくわかります。したくてもできないこと、言いたくても言えない心情とか悩む部分は、「自分もこういうことで悩むな」と共感するところがいっぱいあるので。

『虹色デイズ』オフショット(C)2018「虹色デイズ」製作委員会
――台詞に出して伝えるよりも、なっちゃんが思い悩む内なる表現が難しそうに感じました。演じる上での悩みはありましたか?

佐野:おっしゃるように、そういうふうに見せること、悩むというか、どういうふうに(画面に)映るかは、やっぱりいろいろやっていかないとわからなかったので、すごく難しいと改めて思っていました。けど、いろいろとやってくうちに、どんどん自分たちも乗ってきて自然にできるようになっていったんです。それはすごく良かったです。

佐野玲於『虹色デイズ』/photo:EMI

――そうでしたか。タイトルや雰囲気から本作は一見キラキラ映画に見えがちですが、実のところ『スタンド・バイ・ミー』的な要素が強く、おふたりが命名するなら「何映画」になりますか?

佐野高杉:え~~!

佐野:何だろうなあ…やっぱり青春系なんだけど…本当の青春映画、っていうのかなあ…。

高杉:何だろう? 何かあるんだろうけど、何かないかな…。…ああ!「思い出せる映画」かもしれないですね。単純に恋愛ごとだけとか、友情ごとだけの映画ではなく、それぞれ4人の感性が違うところも大きいですし。観ている側とリンクする、大人が観て過去とリンクすることができる映画なんじゃないかな、と思います。『虹色デイズ』は何気ない時間をうらやましく思える映画だとも思っています。

佐野:うん! そう、僕も同じです(笑)!

高杉真宙『虹色デイズ』/photo:EMI

――ありがとうございました。また次、共演する機会があったら、今度はどんな作品でご一緒したいですか?

佐野:いま、社会人の役をやりたいな。

高杉:会社ってこと?

佐野:うん。会社でもいいし、新人とか、就活生とかでもいいですし。

高杉:お互い新人っていうことですか?

佐野:そうそう。新社会人的な。

高杉:そうしたら、新社会人のギャグがやりたいです、僕。会話劇のギャグとか。

佐野:いいね!

高杉:きっと台詞、すごく長くなりそうですけど(笑)。

高杉真宙×佐野玲於『虹色デイズ』/photo:EMI

《text: Kyoko Akayama//photo:EMI》

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