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7歳で映画デビュー、『I am Sam アイ・アム・サム』『宇宙戦争』の名演技で天才子役として一躍世界にその名を知らしめたダコタ。本作で彼女が演じているのは、大好きな『スター・トレック』に関して並外れた知識を持つ、自閉症の主人公ウェンディ。

今回のインタビューでダコタは、脚本を読み「とにかくやりたいと思った。この役を誰にも渡したくないってね。ウェンディに命を吹き込みたかった」と作品に強く惹かれたと明かす。しかし、同時に「不安も感じたわ。私では力不足の気がして」と、演じたことのない役どころに弱気になったことも。
しかし本作の監督、ベン・リューインと話したことで、「でも頑張ってやるしかないと思った。人は勇気を持つべきだってよく言うでしょ」と挑戦していく決意を固めたのだそう。
そんな彼女の挑戦への原動力となったのは、演じた主人公ウェンディだったようで、「物語がステキなの。脚本を読んだ人は皆ウェンディを好きになる。私はただそんな彼女に命を吹き込みたかった。見る人に何かを伝えられればと…」と熱い思い述べている。

大好きな『スター・トレック』という作品に支えられ、成長していくウェンディ。「ウェンディにとっては『スター・トレック』の脚本を書くことが、現実世界や自分の感情とつながる方法なの。言ってみれば、自分を虜にしたキャラクターたちの目線で世界を見て回っているようなものね」と自分なりの解釈で語っている。

天才子役から“演技派女優”へ――。確かなキャリアを積んできたダコタ・ファニングの女優としてのセカンドステージ代表作となる本作を、ぜひ劇場で見届けてみて。
『500ページの夢の束』は全国にて公開中。