【MOVIEブログ】映画関連本3冊
最近読んだ映画関連本がいずれも面白かったです。映画でもそうですが、本を読んでいて3冊連続でアタることもなかなかないかと思うので、この機会にご紹介。
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映画でもそうですが、本を読んでいて3冊連続でアタることもなかなかないかと思うので、この機会にご紹介。
まず1冊目は、これが映画関連本なのかというと微妙なところもあるかもしれませんが、「世界まる見え!テレビ特捜部」でお馴染みのマシュー・チョジックさんの著書「マシューの見てきた世界」。
実はマシューとは以前『ノルウェイの森』の宣伝担当をしていた時に、彼が村上春樹の研究者でもあったことから個人的なつながりがあって、その流れで読んだのですが(ちゃんと購入しました)、これが実に面白かった。さすが村上春樹の研究をしていたこともあり、随所にハルキっぽいテイストもあって楽しめました。マシューは映画にも出演していたりして、その際のエピソードなんかもあって、さらにはあのニコラス・ケイジが本を読んでもいないの帯にコメントを寄せていて、これも笑えます。そうです、やはり、これはれっきとして映画本です。笑
2冊目は、ご存知映画監督、西川美和のスポーツエッセイ「遠きにありて」。
これはあのスポーツ雑誌「Number」(個人的には映画雑誌以外ではTRANSITと並ぶ2大、大好き雑誌)に連載されたエッセイ集。西川美和さんは映画も素晴らしいのですが、エッセイも素晴らしくて(「映画にまつわるXについて」など)、そのエッセイの題材がスポーツということで、これはマストということで、発売日に買って以来、ずっと本棚で温めていて、やっと読んだ次第です。そして、まさに温めていた甲斐がありました。最初から面白かったので、以降1日1篇と決めて大切に読みました。前々から、映画などのエンタメはスポーツには敵わないと思っていましたが、それが頷ける感じの内容で、西川監督ならではの視点でのスポーツの面白さ、難しさが描かれていて、とても面白いです。これは、映画関連本というよりはスポーツ関連本ですね。
最後は、「ココロに響く映画の名セリフ」。
これはそのものずばりの映画関連本です。
妻に誕生日プレゼントにもらったのですが、名作洋画の名台詞を英語と日本語で紹介しているものです。こういった本はほかにもあるのですが、この本で紹介されている映画は比較的新しい作品も多くて、それが新鮮でした。そして、その中でまだ観ていない作品もあって、それがとてもとても観たくなった次第です。語学的であり、科学的なところもあり、哲学的でもあるという、名著でした。この本には出ていませんが、個人的に好きな映画の台詞はコレです。
「フランスがあって、よかった」
これはウッディ・アレンの映画『さよなら、さよならハリウッド』のラストの台詞です。ストレスで突然目が見えなくなった映画監督が目の見えないことを隠しつつ、目の見えない状態で映画を1本作り上げ、ハリウッドでは惨敗するのですが、フランスで大当たりして、最後に思わずつぶやくというものです。どんなことにも救いはあるもので、視点を変えれば悲劇は喜劇になるという、何ともウッディ・アレンらしい名言です。
本も映画もぜひお楽しみ下さい。
【2019.4.5】
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