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【シネマVOYAGE】“出荷”されて旅する青年&古代に生きる絶世の美女…2本のインド映画に熱視線

普段インド映画はあまり観ない…という人まで巻き込んだ『バーフバリ』旋風は記憶に新しい。そんなインド映画の熱はまだまだ続き――現代と古代、2本のインド映画をピックアップ!

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『パドマーワト 女神の誕生』 (C)Viacom 18 Motion Pictures (C)Bhansali Productions
『パドマーワト 女神の誕生』 (C)Viacom 18 Motion Pictures (C)Bhansali Productions 全 15 枚
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最近のインド映画といえば『バーフバリ』。熱狂的ファンを続々生み、普段インド映画はあまり観ない…という人まで巻き込んだバーフバリ旋風は記憶に新しい。そんなインド映画の熱はまだまだ続き――現代と古代、2本のインド映画をピックアップ!


そんな旅ってある?インド人青年の恋と冒険の物語
『クローゼットに閉じこめられた僕の奇想天外な旅』


『クローゼットに閉じこめられた僕の奇想天外な旅』 (C) 2018 Copyright BRIO FILMS-SCOPE PICTURES-LITTLR RED CAR-TF1 AUDIOVISUELS-SONY PICTURES ENTERTAINMENT FRANCE All rights reserved. Brio Films @Sebastien Bossi
人が旅に出るときは、自分の意志で行きたい場所に向かって旅立つことが多いのではないでしょうか。『クローゼットに閉じこめられた僕の奇想天外な旅』の主人公アジャ(ダヌーシュ)は、母親の死をきっかけに、一度も会ったことのない父親に会いに、生まれ育ったインドのムンバイからフランスのパリへ旅に出ます。

パリに到着! これからお父さんを探すぞ! でもその前に憧れの家具店に行ってみよう! そしてアジャはその家具店で運命的な出会いをします。マリー(エリン・モリアーティ)という女性に一目惚れして、翌日にデートの約束も! そこまでは順調でしたが、彼の所持金は偽札の100ユーロのみ。そこで家具店のクローゼットのなかで一夜を過ごすことに。ところが、そのクローゼットが真夜中にロンドンに向けて発送されてしまったことでアジャの旅は一変。インド→フランス→イングランド→スペイン→イタリア→リビア、自分の意志とは関係なく旅をすることになるのです。

『クローゼットに閉じこめられた僕の奇想天外な旅』 (C) 2018 Copyright BRIO FILMS-SCOPE PICTURES-LITTLR RED CAR-TF1 AUDIOVISUELS-SONY PICTURES ENTERTAINMENT FRANCE All rights reserved. Brio Films @Sebastien Bossi
トラブルで始まった旅が平穏な旅になるわけがなく…不法移民に間違われたり、空港から出られない日々が続いたり、ローマで大女優のネリー(ベレニス・ベジョ)と出会ったり、奇想天外な旅を経験します。またクローゼットに始まり、飛行機、船、トランク、気球、旅の交通手段がユニークであることもこの映画の特徴のひとつ。

『クローゼットに閉じこめられた僕の奇想天外な旅』 (C) 2018 Copyright BRIO FILMS-SCOPE PICTURES-LITTLR RED CAR-TF1 AUDIOVISUELS-SONY PICTURES ENTERTAINMENT FRANCE All rights reserved. Brio Films @Sebastien Bossi
インドを舞台にした映画とは少し様相が異なりますが、街から街へ、アジャのような旅をしたくなります(トラブルはなしで、笑)。ムンバイ中の洗濯物が集まるという屋外洗濯場ドービーガート、マリーとデートの待ち合わせに選んだパリのシンボル・エッフェル塔、旅の途中で出会った大女優ネリーと街歩きをしたローマのトレヴィの泉は、この映画におけるマスト観光スポットです。

『クローゼットに閉じこめられた僕の奇想天外な旅』 (C) 2018 Copyright BRIO FILMS-SCOPE PICTURES-LITTLR RED CAR-TF1 AUDIOVISUELS-SONY PICTURES ENTERTAINMENT FRANCE All rights reserved. Brio Films @Sebastien Bossi

33億円!インド映画史上最大級の製作費で描く
圧倒的な映像美『パドマーワト 女神の誕生』


『パドマーワト 女神の誕生』 (C)Viacom 18 Motion Pictures (C)Bhansali Productions
『パドマーワト 女神の誕生』は、16世紀に生み出されたインド古来の伝記をもとにした愛と誇りの物語です。舞台は13世紀末。シンガール王国(スリランカ)の王女パドマーワティは、西インドの小国メーワール王国の王ラタン・シンと恋に落ち結婚、王妃になります。同じ頃、北インドではアラーウッディーンが叔父を暗殺してイスラム教国の皇帝の座を手に入れていました。

『パドマーワト 女神の誕生』 (C)Viacom 18 Motion Pictures (C)Bhansali Productions
このアラーウッディーンはとにかく獰猛で野心家な人物で、どんどん権力を広げていきます。そして、パドマーワティが絶世の美女であることを知り、メーワール国に兵を差し向けますが、堅牢な城壁と誇り高いラタン・シンの抵抗によって、パドマーワティの姿を見ることは叶わず…。そして、火が付いてしまうわけです、何としてもパドマーワティを見たい、どれほどの美しさなのかと――。

『パドマーワト 女神の誕生』 (C)Viacom 18 Motion Pictures (C)Bhansali Productions
そんな一国の運命を変える美貌のパドマーワティを演じるのは、ディーピカー・パードゥコーン。『トリプルX:再起動』でハリウッド進出も果たしているインド映画界のトップ女優です。たしかに美しい! そしてその美貌に比例するかのように王宮も美しい! そこで繰り広げられる踊りも美しい! 身に纏う衣装も装飾も美しい! 広大な風景も美しい! とにかく、映画全体が“美”で埋め尽くされているような映画なのです。

『パドマーワト 女神の誕生』 (C)Viacom 18 Motion Pictures (C)Bhansali Productions
パドマーワティは実在した王妃ですが、歴史的資料は乏しく実像はほとんど不明です。伝記のなかでは、絶世の美女として、女性の尊厳を守るために悲劇的な最期を遂げたことから、インド歴史上の女傑のひとりとして、ラージャスターン地方では女神のように信仰されているそうです。となると、訪れたいのはメーワール王国の都のあったラジャスタン州南部のウダイプル。別名ホワイト・シティとも呼ばれ、『007 オクトパシー』のロケ地としても有名です。王の宮殿シティ・パレスや宮殿ホテルの代名詞レイクパレスホテルなどがあるオアシス都市です。(text:Rie Shintani)

《text:Rie Shintani》

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