ブラッド演じる主人公の宇宙飛行士、ロイ・マグブライドが、宇宙の彼方で消息を絶った父(トミー・リー・ジョーンズ)と、その謎の答えを探すため、銀河を舞台に衝撃の救出ミッションを繰り広げる超大作。メガホンをとるのは、ジェームズ・グレイ監督。ブラッド率いる「PLAN B」が製作を手掛け、自身もプロデューサーを務めた。「昼は俳優、朝と夜はプロデューサーさ」(ブラッド)。

宇宙飛行士を演じるのは初めての経験で「宇宙服を着た状態で、ワイヤーに吊るされるんだ(笑)。まるでピーターパンだよ。正直、きつい体験だった」。SFテイストが強い作品への出演もめずらしく「このジャンルは優れた作品が数多くあるからね。でも、今回はジェームズ(・グレイ)が優れた企画を準備してくれた。壮大な宇宙を舞台にしているけど、描いているのは1人の男の葛藤だ。出来ばえに本当に満足している」と強い思いと手応えを語った。
本作でオスカー候補の呼び声も高い一方、一部報道で“俳優休業”がささやかれるが「今後も自分のハートが惹かれるプロジェクトには、俳優としてもプロデューサーとしても参加していく」とファンにはうれしい発言も飛び出した。台風の影響で、来日が1日延期となったが「実はいま、日本の鯉が大好きなんだ。できれば、養殖している場所を見学したい。鯉の話なら、1時間はできる!」と目下の関心事も教えてくれた。

会見当日は“宇宙の日”とあって、「このタイミングに、この会場。『アド・アストラ』には最高だよね!」と上機嫌。日本科学未来館の館長である毛利衛氏、宇宙飛行士の山崎直子氏が駆けつけると、「本物の宇宙飛行士の方々ですね」と瞳を輝かせ、「宇宙から地球を見つめた気持ちを教えてください」「また、宇宙に行きたいですか?」と質問攻め。ブラッドは9月13日(金)に東京・TOHOシネマズ六本木ヒルズにて行われるジャパンプレミアに出席する予定だ。
『アド・アストラ』は9月20日(金)より全国にて公開。