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「電王」『るろ剣』から『8年越しの花嫁』まで代表作と出会う

2007年、「仮面ライダー電王」でドラマ初主演を飾った佐藤さんは、その後もドラマに映画に、次々と話題作へ出演。映画『るろうに剣心』シリーズは累計興行収入125億円を記録する特大ヒットとなり、彼の人気を不動のものに。第3作『伝説の最期編』での初日舞台挨拶では「一生の中で、出会えるか出会えないかの作品」と語るほど、佐藤さんを代表するシリーズとなっており、来夏には最終章となる2部作も待機している。
また、2017年には『8年越しの花嫁 奇跡の実話』では、結婚式目前に意識不明に陥ってしまった恋人の回復を祈り続ける一途な青年役を好演し、第41回日本アカデミー賞優秀主演男優賞を受賞。一方、『いぬやしき』(’18)では機械の体を手に入れ大量殺人を犯す悪役を演じ、今年公開された山崎貴監督作『ドラゴンクエスト ユア・ストーリー』では長編アニメーションで初主演声優を務めるなど、1つの色には染まらないカメレオン俳優ぶりも見せてきた。
母を責める主人公「クールに見えていつも熱い演技をする佐藤さんがやったら」

『孤狼の血』『凪待ち』などをはじめとして、いま最も注目を集める白石和彌監督と初タッグを組む『ひとよ』では、主人公・雄二役に。最愛の子どもたちを守るために、暴力を振るう夫を殺めてしまった母・こはると15年ぶりに再会し、戸惑い葛藤しながら家族と向き合おうとするキャラクターを熱演している。

白石監督は以前から、佐藤さんの出演する新作をチェックし、仕事がしてみたいとの希望があったといい、自らプロデューサーにキャスティングを提案。15年ぶりに再会した母に冷たく接する雄二役へのオファーについて、「雄二は、こはるが15年前に残していった想いに応えきれていない自分に対して、心の内に怒りを抱えているんです。そんな役を、クールに見えていつも熱い演技をする佐藤さんがやったら、化学反応が起こるんじゃないかと思いました」と語っている。
あくまでもナチュラルに…「全部を白石監督に任せようと思って」

また、佐藤さん自身も「憧れの白石監督作に出演できたら…」とずっと考えていたといい、まさに相思相愛のキャスティングとなった。以前から「白石監督作に出るなら、今より体の線を太くして体内を汚そうと考えていました」と、ならではのアプローチを行っていたことを告白。役作りとして初めて無精ひげを生やした上、体重を少し増量。眉間に深いしわを寄せて喫煙する、やさぐれ度満点の佐藤さんのビジュアルには「新鮮!」と期待の声が相次いでいる。
しかし、そうした声の一方で、佐藤さん自身はあくまで自然体で演じたという。念願叶っての白石監督とのタッグだったからこそ、「全部を白石監督に任せようと思って、そういう意味でも準備せずに現場にのぞみました。兄妹のシーンだったら他の二人(鈴木亮平、松岡茉優)の顔を見たり、こういう風な感じで育っていったのかなとか、感じるものがあるので、共演の役者さんの顔を見ながら演じました」と明かした。

これまでの、いかにも主人公然とした役とは異なり、ナチュラルに、そして演じながら感じたものを素直に表現した、これまでにない佐藤さんの姿をスクリーンで観ることができる本作。15年もの間、周りから白い目で見られてきたことから、母の事件をネタに記事を書こうとするシーンなど、堂に入った“やさぐれ姿”を披露した、30代の佐藤さんの新たな魅力をぜひ堪能してみてほしい。
『ひとよ』は全国にて公開中。