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本作は、日本以外はNetflixで配信となり、日本でのみ劇場公開となるファン待望の注目作。ザックが演じるのは、1970年代アメリカ、30人以上の女性を惨殺したとされるテッド・バンディ。IQ160の頭脳と端麗な容姿で司法・メディアを翻弄し、“シリアルキラー”の語源になった稀代の殺人鬼だ。
葛藤があったザック「殺人鬼を美化したくなかった」
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髪型や手振り身振りだけでなく、口のすぼめ方や視線の投げ方まで、ほぼ一致しているといえるような再現率。すでにSNSでも“ザック・エフロン完コピ論”が散見されるが、いままで主に学園ミュージカルやコメディに出演してきたザックには、この極めて邪悪なシリアルキラーを演じるにあたり、葛藤があったという。
「実家に帰った時、仕事について母に聞かれ、『殺人鬼を演じるかもしれない』と言ってテッド・バンディの名前を出したら、振り返って僕を凝視してきたんだ。そこには恐怖が感じられた。明らかに動揺していたね」と当時の母親の反応を明かす。
「母はテッド・バンディの裁判をリアルタイムで見てきて、それだけショッキングな事件だったのさ。外見や人柄で、その人の善悪を判断することはできないと、世に知らしめた裁判だった」と言う。
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「僕も最初は正直迷ったよ。殺人鬼を美化したくなかったからだ。今でもこの作品はバンディを美化していると感じている人も多いようだが、僕という役者が彼を演じることによって、新たな見方ができたのではないかと信じている」とザック。
これまで自身が築き上げてきた“ザック・エフロン像”を利用することで、「邪悪な者というのは、見た目は普通の人」という本作を通して監督の伝えたいメッセージに真実味を持たせることに成功している。
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『テッド・バンディ』は12月20日(金)よりTOHOシネマズ シャンテほか全国にて公開。