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『アルマゲドン』や「トランスフォーマー」シリーズを手掛けたマイケル・ベイといえば、CGを極力使わず、実際にカメラ前で撮影したスペクタクルを重視し、容赦なき大爆発シーンやド迫力アクションを得意とすることから“破壊王”の異名を持つ人気監督。そんな彼が本作で爆破・破壊などを含み使用した総車両数は750台以上、爆破等で消費した燃料の総量は60,000リットル以上を誇る。
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通常の手法から逸脱した撮影を行うベイ監督は、「この映画でグリーンスクリーンはほとんど使っていないよ。僅かな違いではあるけど、光が違って見えるから、グリーンスクリーンで撮影された映像はすぐにわかるんだ。 観客は意識してなくとも、その微妙な違いに気付いてしまうんだよ」と、リアルな撮影にこだわる理由を打ち明ける。
そしてベイ監督の撮影のもう1つの特徴は、撮影スピードの早さ。通常の撮影現場では、アクションシーンを違う角度から撮るためにカメラの位置を変えるセットアップの数は多くても1日20回ほどといわれるが、本作の現場では1日に120回セットアップすることもあったという。「僕はショットを撮るのが本当に早いんだよ」と自ら語るほどのスピード感溢れる撮影の極意は、常に頭の中に撮るべきシーンが見えているからこそだ。
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さらに、一味違った撮り方も積極的に採用しているという。「違った視点から世界を見るために、実は iPhoneで撮ることもあるんだよ。スタジオでの作り物ではなくて、すべてをリアルに表現するために、色々なツールを使うんだ」と意外な手法を明かした。
いかにリアルで迫力ある映像を撮ることができるか? それだけを常に考え続けているベイ監督は、日々あらゆる撮影法を試しているのだ。
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そんなベイ監督が今回手がけた本作の仕上がりについて、「カッコよく仕上がったよ! 独特な世界を作るのが好きだから、今回も他にはない新しく面白いものになったと思う。だけど今までで最も編集が難しかった」と言う。
「通常の映画のショットの数は 2,000~3,000くらいだけど、この映画は約7,000ショットあったからね。でも上映時間は僕のこれまでの作品と比べると短めの2時間6分だ」と作品の出来を振り返りつつ、迫力あるショットの中からさらに厳選された超ド迫力シーンが詰まった作品であることを明かした。
また、フィレンツェの街中を壮大に使って撮影したカーチェイスシーンについては、「これまでとは違う、ひねりの効いた映像を撮りたかった。度肝を抜くカーチェイスから物語が始まるんだけど、その最初の20分間、“一体何が起きてるんだ!?”と思うだろうね!今回ほどの ド派手なカーチェイスは今までになかったと思うよ」と、本作への強い自信を覗かせている。
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Netflix映画『6アンダーグラウンド』はNetflixにて独占配信中。