【MOVIEブログ】いまだかつてない映画祭
新型コロナウイルスの影響で世界はまさにSF映画のようなことになっていますが、そんな状況の中でも光は見いだせるもので、今回New Yorkのトライベッカ映画祭が主体となってYouTubeの特設ページで10日間デジタル映画祭を開催することになりました。
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この試みは「We Are One: A Global Film Festival」と呼ばれるものになるのですが、画期的なのはカンヌ、ベルリン、ヴェネチアといった3大映画祭に我らが東京国際映画祭も含めて、世界の約20の映画祭がそれぞれのプログラムを組んでオンライン上映していくというもので、しかもそれが全て無料で観られる(!)ということ。
さらには、これを観たユーザーは任意で寄付もできて、その収益は世界保健機関(WHO)や新型コロナウイルスの救援活動を支援している各地域の機関に役立てられるというもので、なんという素晴らしい企画なんでしょう! この話を聞いた時にはコロナで沈んでいた心が一気に明るくなりました。そして、この企画の中に東京国際映画祭が加われることを大いに誇りに思うと同時に、世界に負けないTokyoならではのプログラムを組んでいこうと思っています。
もともとトライベッカ映画祭はNew Yorkの911の時にその復興のためにロバート・デ・ニーロなどが立ち上げた映画祭なのですが、やはりアメリカはこういう時には強いんですよね。コロナ関連の報道を見ていると、アメリカに対しては正直ネガティブなイメージも持っていましたが、今回のGlobal Film Festivalやレディー・ガガによる「One World: Together at Home」のような画期的なアイディアを生み出して、かつそれを迅速に実行する力というのは本当にアメリカはスゴイ!です。どこかの政府にも本当に見習ってもらいたいものです。
でも、日本でも民間ではこの停滞ムードの中で様々な試みが行われています。
・ミニシアターの苦境を救う多ための「#SAVE the CINEMA」といった署名活動(4/30現在で8万票を突破、今後ミニシアターマップやグッズなど作成予定なので、まだまだ要チェック!!)
・深田晃司監督や濱口竜介監督が展開しているクラウドファンディング「ミニシアターエイド基金」(4/30現在で2.1億円突破、5/14までですので皆さんもぜひご支援を!!)
・劇場公開が難しくなった作品をネット上で公開してその収入を劇場と配給会社で折半するという「仮設の映画館」(5/2から想田和弘監督最新作の『精神0』が観られます!!)
・行定勲監督による完全リモートで撮影・製作された“テレワーク作品”『きょうのできごと a day in the home』(4/30現在でYouTube上で12万視聴!!)
これ以外にもまだまだ様々なことが行われていて、本当に日本の映画業界の底力には感動しますし、こういう時にしか見えない光、聞こえない音というものが確実にあるので、自分もアフターコロナを見据えてそういったものに目を向け、耳を傾けて、映画のために何ができるかを考えていこうと思います。
Stay Safe. We Are One.
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