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本作の舞台は、第二次世界大戦末期、1945年3月のインドシナ。ベトナム人民はフランス軍と日本軍に二重支配されていた。それまでフランスと協力関係を結んでいた日本軍は明号作戦と名付けたクーデターを起こし、フランス軍を一斉攻撃。たった一人、一命を取り留め、惨たらしい死体の山から這いずり出た若き兵士ロベール・タッセン(ギャスパー・ウリエル)は、森をさまよって意識を失ったところを地元の農民に救われる。
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回復したロベールの目的はただひとつ、兄を虐殺したヴォー・ビン中尉への復讐を果たすこと。ヴォー・ビンはベトナム解放を求めるホー・チ・ミンの補佐官で、日本軍の蛮行も見て見ぬふりをしていた。
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そんな中、ジャングルでの果てしないゲリラとの戦いで、心身共に疲弊しきったロベールはベトナム人娼婦マイと激しく体を重ね合うが…。
まさしくこの世の地獄というべき戦場の生々しい実態が容赦なく活写される。至る所に数々の死体が散乱する熱帯雨林。ついに精神が壊れてしまったロベールの“行き着く果て”とは…? 本作は、多くの日本人にとって知られざる、衝撃的な歴史の闇をえぐり出す。
『この世の果て、数多の終焉』は8月15日(土)よりシアター・イメージフォーラムほか全国にて順次公開。