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ティモシー・シャラメ抜擢の理由は「類稀なるカリスマ性」『DUNE』予告編が公開

深遠な世界を見事に具現化し大ヒットとなるのか? はたまたーー? 過去に幾度も映像化されてきた伝説的SF小説を現代の鬼才・ドゥニ・ヴィルヌーヴがティモシー・シャラメ、オスカー・アイザックら豪華キャストで映画化する、今年最大の注目作『DUNE/デューン 砂の惑星』。

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『DUNE/デューン 砂の惑星』 (C) 2020 Legendary and Warner Bros. Entertainment Inc. All Rights Reserved
『DUNE/デューン 砂の惑星』 (C) 2020 Legendary and Warner Bros. Entertainment Inc. All Rights Reserved 全 6 枚
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深遠な世界を見事に具現化し大ヒットとなるのか? はたまた――? 過去に幾度も映像化されてきた伝説的SF小説を現代の鬼才・ドゥニ・ヴィルヌーヴがティモシー・シャラメ、オスカー・アイザックら豪華キャストで映画化する、今年最大の注目作『DUNE/デューン 砂の惑星』。

その世界観の一端を見ることができる予告編が全世界で一斉に解禁となり、ヴィルヌーヴ監督、ティモシー・シャラメ、オスカー・アイザック、ハビエル・バルデム、ジョシュ・ブローリンら主要キャストがオンラインで出席した記者会見が開催された。


ドゥニ・ヴィルヌーヴ監督「この物語は人間の本質へのオマージュ」


フランク・ハーバートの原作は、『スター・ウォーズ』や日本のアニメにも大きな影響を与えたと言われており、遠い未来の砂漠の惑星を舞台に展開。惑星を治めていた父親・レト公爵(アイザック)が謀殺され、砂漠の荒野に逃れた主人公・ポール(シャラメ)が、民を率いて立ち上がり、戦うさまが描き出される。

今回、解禁となった予告編は、ティモシー演じるポールの「意識が覚醒している」という言葉で始まる。ポールが、夢で惑星の先住民の戦士・チェイニーと結ばれる未来や反乱軍の蜂起を予知するさまや、謎めいた「箱」に手を入れ、苦痛に襲われるシーンなどが見られるほか、美しい映像、個性的で色彩豊かな衣装からも映画の世界観がうかがい知ることができ、最後は「恐れてはならない。恐怖は心を殺すもの。恐怖が去ると、自分だけが残る」というポールの言葉で締めくくられる。

10代半ばで原作と出会い、夢中で全シリーズを読み耽ったというヴィルヌーヴ監督は「映画化を夢見た十代の私自身の期待を裏切りたくない、というプレッシャーを感じました」と自身にとっての本作の“重み”を語る。

SF大作というイメージが強い本作だが、ヴィルヌーヴは「この物語は人間の本質へのオマージュ」と語り「テクノロジーが省かれた世界が舞台なので、新しい環境に直面し、生き残りをかけて順応していく家族の悲劇が、より浮き彫りになります」と人間ドラマとしての魅力を強調する。

ティモシー・シャラメ抜擢の理由「類稀なるカリスマ性」


ティモシーは、原作にある「Thou shalt not make a machine in the likeness of a human mind.”(人の知能に類似する機械は創造することなかれ)」という一文に触れ「現代に精通するメッセージだと思います。ソーシャル・メディアやスマホに夢中になり、テクノロジーに知能が侵害されているという点は、現実問題を指摘する比喩のように感じました」と指摘する。予告編の最後に出てくる「恐怖は心を殺すもの」という言葉は、劇中に登場する、ポールの出生にも深く関係する女性たちの秘密結社「ベネ・ゲセリット」の詩の一文だが、シャラメは「世界や環境、そして勢力の対立に圧倒されると、人は恐怖によって本能的な行動に走ってしまう。そんなとき、自ら恐怖を直視すると、恐怖と己の間には、平穏な“嵐の目”があると言うことに気づく、という意味だと思う」と語った。

ミュージシャンで女優のゼンデイヤが、ポールの恋人であるチェイニーを演じるが、彼女とのベッドシーンの有無についてのファンからの質問に、シャラメは「本にも書いてあるだろ(笑)? あるよ…いや、ないかもね(笑)」と照れながらも“肯定”していた。

ヴィルヌーヴ監督は、未来の“救世主”となる主人公・ポール役へのシャラメの起用について「本作のような超大作を率いる役柄には、才能と技術を持ち合わせる俳優が必要」とし「ティモシーは、人生を重ねたような魂を持ち、知性が瞳に現れています。映像では実年齢よりも若く見える点も、10代のポールを描く上でふさわしいと感じました。ティモシーには、1920年代のサイレント・スターの様な、類稀なるカリスマ性があり、見る者にロマンスを感じさせてくれます。ポールは宇宙界を率いるリーダーになっていくのですから、そんなカリスマ性が非常に重要だったのです」と人々を惹きつける特別な力を持っていると称賛と共に抜擢の理由を説明した。

キャストを絶賛「監督として感動してしまうほど」


ポールの父・レト役を演じるオスカー・アイザックは、役に合わせて自前のヒゲを伸ばして撮影に挑んでおり「妻の飲んでいるヘア&ネイル用のビタミンサプリを飲んで、育毛剤を顔に塗ったんだ(笑)」と冗談めかして語る。その妻でポールの母であるレディ・ジェシカを演じたレベッカ・ファーガソンは、『ミッション・インポッシブル』最新作の撮影のため、この日の会見は欠席となったが、アイザックは「ジェシカはこの物語のエンジンだ」とその重要性を指摘した。

予告編にはチャン・チェンやシャーロット・ランプリング、ステラン・スカルスガルドといった豪華キャストの姿も確認できる。ヴィルヌーヴ監督は「この映画には大勢の俳優達が携わっています。撮影中は、いつ誰が“問題児”になり、文句を言い始めるのかと心配しましたが、最後まで誰も文句を言いませんでした。キャストたちの協力的な意識の高さと、周囲への忍耐力、そして作品への忠誠心は、監督として感動してしまうほどでした」とふり返る。

また、本作には、ヴィルヌーヴ監督とコラボレーションした経験のあるWWEの元プロレスラー・バティスタことデイヴ・バウティスタも出演しているが、幼少期からWWEの大ファンだったというシャラメは、「バウティスタ本人に会えて嬉しかったよ! 既にドゥニと仕事をした経験があるのに、彼の謙虚で情熱がある様子を見て、この作品のレベルの高さを感じました」と興奮気味に語っていた。



果たしてどのような映像世界、人間ドラマが展開するのか? 日本公開を楽しみに待ちたい。

《シネマカフェ編集部》

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