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蒼井優&高橋一生も歓喜『スパイの妻』黒沢清監督、ヴェネチア国際映画祭で銀獅子賞

蒼井優の主演最新作で高橋一生と共演した映画『スパイの妻』の黒沢清監督が、第77回ヴェネチア国際映画祭にて銀獅子賞(監督賞)を受賞。蒼井さんと高橋さん、そして黒沢監督から喜びのコメントが到着した。

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『スパイの妻』(C)2020 NHK, NEP, Incline, C&I
『スパイの妻』(C)2020 NHK, NEP, Incline, C&I 全 8 枚
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蒼井優の主演最新作で高橋一生と共演した映画『スパイの妻』の黒沢清監督が、第77回ヴェネチア国際映画祭にて銀獅子賞(監督賞)を受賞。蒼井さんと高橋さん、そして黒沢監督から喜びのコメントが到着した。

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ヴェネチア国際映画祭はカンヌ・ベルリンと並ぶ世界三大映画祭のひとつであり、世界最古と呼ばれる歴史深い映画祭。今回、そのコンペティション部門に唯一の日本映画として選出された本作。

9月9日(水)22:00(現地時間)のワールドプレミアは早々に完売となり、世界の黒沢清ファンが駆けつけ、新型コロナウィルス感染症の影響で監督・キャストは不在にもかかわらず、上映後はあたたかな拍手の音が響いたという。

『スパイの妻』(C)2020 NHK, NEP, Incline, C&I
上映後の評価も上々、「近年の黒沢作品の最高傑作!」(Indiewire)、「純粋に楽しむことができ、国際的にも受け入れられるエンタテインメント」(Variety)、「黒沢監督はこの作品で、新たな野心的出発を遂げる」(Screendaily)と海外メディアからも高評価。審査員のひとりクリスティアン・ペッツォルト監督(『未来を乗り換えた男』)は「大好きな作品です。オペラ的なリズムと画作りで政治ドラマを描く。このような作品には久しく出会っていませんでした。30~40年代の伝統的な世界を現代のスタイルで表現しています」と本作を絶賛した。

2018年の『ゴールデン・リバー』ジャック・オーディアール、2019年の『ホモ・サピエンスの涙』ロイ・アンダーソンに続く、監督賞にあたる銀獅子賞となった黒沢監督。日本映画としては2003年の『座頭市』北野武監督以来、17年ぶりの快挙。溝口健二監督が『雨月物語』(53)『山椒大夫』(54)で2度、黒澤明監督が『七人の侍』(54)、熊井啓監督が『千利休 本覺坊遺文』(89)で受賞しており、日本では5人目の受賞者となった。

現地時間9月12日に発表された受賞結果に、黒沢監督は「スタッフと俳優の力が最高のかたちで組み合わさった結果だと思っています。映画の可能性は無限なのだと、この歳になって実感しました」とコメント。

『スパイの妻』「第77回ヴェネチア国際映画祭」コンペティション部門の公式会見にリモートで登壇リモートでの公式会見時
主演の蒼井さんは「(審査員長の)ケイト・ブランシェットさんから監督のお名前が呼ばれた瞬間、現場の片隅で、モニターを静かに並んで見つめられていた、監督と奥様の後ろ姿を思い出しました。たくさんの映画仲間から連絡が入り、みんなとても興奮し、感動し、喜んでいます。黒沢監督、本当におめでとうございます。これからも監督の映画を楽しみにしています」と語り、撮影現場に思いを馳せた様子。

『スパイの妻』「第77回ヴェネチア国際映画祭」コンペティション部門の公式会見にリモートで登壇リモートでの公式会見時
また、高橋さんも「この作品が世界で評価されることを嬉しく思います。黒沢監督のもと、あの空間、あのスタッフ、キャストと共に作品を作り上げていく時間は、最高の体験でした」と振り返っていた。

『スパイの妻』「第77回ヴェネチア国際映画祭」コンペティション部門の公式会見にリモートで登壇リモートでの公式会見時

第77回ヴェネチア国際映画祭 主な受賞結果
■金獅子賞(最優秀作品賞)
『ノマドランド』クロエ・ジャオ監督

■銀獅子賞(審査員大賞)
『Nuevo orden』(原題)ミシェル・フランコ監督

■銀獅子賞(監督賞)
『スパイの妻』黒沢清監督

■女優賞 
ヴァネッサ・カービー『Pieces of a Woman』(原題)

■男優賞
ピエルフランチェスコ・ファヴィーノ『Padrenostro』(原題)

■脚本賞
チャイタニヤ・タームハネー『The Disciple』(原題)

■審査員特別賞
『Dorogie tovarishchi』(原題)アンドレイ・コンチャロフスキー

■マルチェロ・マストロヤンニ賞(新人俳優賞)
ルーホッラー・ザマニ『Khorshid』(原題)

『スパイの妻』は10月16日(金)より新宿ピカデリーほか全国にて公開。

《シネマカフェ編集部》

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