そして今秋も、アカデミー賞常連のカートゥーン・サルーン『ウルフウォーカー』や、スタジオライカのストップモーション・アニメ『ミッシング・リンク 英国紳士と秘密の相棒』などの注目作が続々公開される。
『マロナの幻想的な物語り』
『ロング・ウェイ・ノース 地球のてっぺん』(2015)のプロデューサー、ロン・ディエンスがルーマニアの女性監督アンカ・ダミアンとタッグを組んだ、愛とアートがいっぱい詰まった“ワンコ・アニメーション”。

“幸せはほんのちっぽけなこと とるに足らないこと ひと皿のミルク昼寝 骨をかくす場所 そして、大切な人との時間-”。自分にとって、ともすると忘れがちな大事なことをハート型の鼻を持つミックス犬・マロナの生涯を通じて再認識させてくれる作品。
ユーロスペースほか全国にて順次公開中。
『新しい街 ヴィル・ヌーヴ』
短編小説の名手レイモンド・カーヴァーの名作短編『シェフの家』から影響を受け作られた、誰も見たことのない全編墨絵の長編ポエティック・アニメーション。

元夫婦の男女――過去に縛られた男と未来を見つめる女――が辿る、挫折と再生の物語を語る。全編が墨絵の手描きで描かれた美しく私的な映像は、劇中での印象的な詩の朗読と絡み合い、個人の小さな運命と独立国家の運命とを共鳴させていく。
シアター・イメージフォーラムほか全国にて順次公開。
『ウルフウォーカー』

製作した長編全てがアカデミー賞にノミネート、新作を公開するたびに観客を夢中にさせ、虜にしてきたアニメーションスタジオ「カートゥーン・サルーン」が放つ最新作。

これまでもアイルランドの歴史や神話を題材に、創造性あふれる作品世界を色彩豊かな2Dアニメーションで作り上げており、『ブレンダンとケルズの秘密』(09)、『ソング・オブ・ザ・シー 海のうた』(14)に続くケルト三部作の完結編ともいうべき作品。早くもアカデミー長編アニメ映画賞最有力候補とも目されている。
今秋、YEBISU GARDEN CINEMAほか全国にて公開。
『ミッシング・リンク 英国紳士と秘密の相棒』
『コララインとボタンの魔女』『KUBO/クボ 二本の弦の秘密』などを生み出し、ストップモーション・アニメとして史上初のゴールデン・グローブ賞アニメーション映画賞を受賞した「スタジオライカ」の最新作。

自分勝手で風変わりな英国紳士が、もっと変わった生きた化石を“秘密の相棒”にして、人類のミッシング・リンク(失われた環)の謎に迫る冒険物語。
11月13日(金)より新宿バルト9ほか全国にて公開。