>>『ベイビーティース』あらすじ&キャストはこちらから
『ベイビーティース』では2020年度のオーストラリア映画テレビ芸術アカデミー賞で主演女優賞を受賞したエリザ・スカンレン。彼女が大きく注目されるきっかけとなったのは、2018年に放送されたHBOのTVシリーズ「KIZU -傷-」(シャープ・オブジェクト KIZU-傷-:連続少女猟奇殺人事件)。『ゴーン・ガール』で知られるギリアン・フリンの同名小説を基にし、ゴールデン・グローブ賞やエミー賞にもノミネートされ批評家から高い評価を得た。
同作では当時、ほぼ無名ながら主演のエイミー・アダムスやパトリシア・クラークソンに並ぶメインキャストとして存在感を放ち、見事な演技を披露したエリザ。その演技が認められ、同年に米「ハリウッドレポーター」誌の「次世代を担う俳優」のひとりに選ばれた。

そして昨年公開された『ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語』では、シアーシャ・ローナン、エマ・ワトソン、フローレンス・ピューといった壮々たるキャストと共に4姉妹の3女、ベス役として好演。
さらにNetflixで配信中の映画『悪魔はいつもそこに』ではトム・ホランド、ロバート・パティンソンなど、いまをときめく人気キャストたちとも共演し、また、M・ナイト・シャマラン監督の最新作『OLD』(原題/2021年公開予定)にも出演するなど、その勢いは止まらない。

多くのハリウッド作品で活躍しているエリザだが、オーストラリアのシドニー生まれで、現在もシドニーを拠点に活動している。地元で撮影された本作『ベイビーティース』は、そんな彼女の魅力を存分に堪能できる作品だ。

病に侵された少女ミラという役どころには 『ストーリー・オブ・マイライフ』や『悪魔はいつもそこに』で演じた清廉さや純粋さに通ずる部分がある一方、不良少年に恋をして自身を冒す病に精一杯抵抗しようとする姿には、「KIZU -傷-」で見せたような小悪魔的な魅力も発揮されている。本作ではエリザが見せる、多感な少女の多彩な表情には要注目。

なお、本作はオーストラリア映画テレビ芸術アカデミー賞では、エリザの主演女優賞ほか作品賞、監督賞、脚本賞など全9部門で受賞する快挙を達成。米アカデミー賞の前哨戦の1つでもある英国インディペンデント映画賞の最優秀国際映画賞にも『ノマドランド』などと並んでノミネートされている。
『ベイビーティース』は2月19日(金)より新宿武蔵野館、渋谷ホワイトシネクイントほか全国にて公開。