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本作はジャーナリストのプク・ダムスゴーの「ISの人質 13カ月の拘束、そして生還」を原作に、人質の視点でISの内側を本格的に描いた作品。『ミレニアム ドラゴン・タトゥーの女』のデンマーク出身ニールス・アルデン・オプレヴ監督と、『幸せになるためのイタリア語講座』の俳優で本作にも人質救出の専門家役で出演しているアナス・W・ベアテルセンが共同で監督を務めて映画化した。
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今回解禁となる本編映像は、ダニエルが戦火の日常を撮りたい、とシリアに入国し取材に向かった街で、理髪店の人々など笑顔で撮影している最中に突然、理不尽に拘束されてしまう緊迫した場面。
ダニエルのガイドが用意した取材許可証も役に立たず「誰が許可した?ここのボスは俺たちだ」とダニエルたちを拘束し、無理やり車へと押し込んでしまう男たち…。
オプレヴ監督は「撮影方法は『ミレニアム ドラゴン・タトゥーの女』に似ている」といい「映像デザインには最大限のリアリズムと信憑性が欠かせない」と語る。
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さらに撮影前ダニエル・リュー本人から何度も話を聞くなど徹底的な役作りで臨んだ主演のエスベン・スメドが、ダニエルの戸惑いを目線一つで感じさせ、ダニエルにとっての地獄の人質生活が始まる瞬間を観客は目撃することになる。
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さらに、本作の公開に先駆け、森達也監督、白石和彌監督らからコメントが到着。森監督は「観始めて20分くらいで思う。これはとても大切な映画だ。その直感は最後まで変わらなかった」と語り、白石監督は「この映画は極限を描きながら命の重さに限りはないことを教えてくれる。決して他人事ではなく地続きな今見るべき映画だ」と絶賛。
自らもシリアで取材中に武装勢力に拘束され、3年4か月の後に解放されたジャーナリストの安田純平さんは「救出されるか、されないか。捕まっている本人が分かる。その仕組みを描く稀有な映画。己の運命を覚った者たちの狼狽と自暴自棄、達観、そして崇高さに胸が締め付けられた」と強くコメント。まさに混沌とした世界情勢の中で我々に問いかける真実の物語となっている。
『ある人質 生還までの398日』は2月19日(金)よりヒューマントラストシネマ渋谷、角川シネマ有楽町ほかにて公開。