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「Sweet Home」から『新感染』まで韓国“感染”スリラーに見るサバイバル

大ヒット中のNetflixオリジナルシリーズ「Sweet Homeー俺と世界の絶望ー」や映画『新感染半島 ファイナル・ステージ』など、世界を魅了するKゾンビ作品の見どころが詰まった動画が公開

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「Sweet Home -俺と世界の絶望-」はNetflixにて配信中
「Sweet Home -俺と世界の絶望-」はNetflixにて配信中 全 28 枚
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2020年12月18日から配信開始され、すでに全世界2,200万人が視聴する大ヒット作となっているNetflixオリジナルシリーズ「Sweet Home ー俺と世界の絶望ー」。今作も、現在公開中の映画『新感染半島 ファイナル・ステージ』も、いずれも“感染”によって人間がモンスターやゾンビへと変貌してしまう物語。

いま、韓国ドラマ・映画ファンのみならずホラーファンをも魅了する、こうしたKゾンビ作品の見どころがギュッと凝縮され、その世界を生き抜くサバイバルテクニックがまとめられた動画が「The Swoon」にアップされている。

“モンスター・アポカリプス”を生き抜くための6か条!?




食糧を確保・管理する


サバイバル生活はいつまで続くか分からない。食べ物はどのくらい手元に残っているのか把握し、人数分も考えながら配分していくことが何より大事。「Sweet Home ー俺と世界の絶望ー」(以下「Sweet Home」)でも、「食事は1日1回、定量を配給」などのサバイバルルールが設けられている。

リサーチをする


「Sweet Home -俺と世界の絶望-」はNetflixにて配信中「Sweet Home -俺と世界の絶望-」
対峙している“もの”は一体何なのか。感染経路やその対処法は? 情報収集はサバイバルの基本。例えば、「Sweet Home」での“初期症状”を調べると頻繁な鼻血、幻聴や幻覚などが挙げられている。

感染者は隔離


『グエムル 漢江の怪物』では“怪物”の血が顔面に飛び散ったと正直に打ち明けたパク・カンドゥ(ソン・ガンホ)が、慌ただしくどこかに強制隔離されていくシーンが登場する。

バディを組もう


命の危険にさらされた極限下では、最低でも2人一組で行動したい。「Sweet Home」では最年長のギルソプ(キム・ガプス)と最年少のヨンス(チェ・ゴ)がタッグを組む。

臨機応変に


『新感染 ファイナル・エクスプレス』(C)2016 NEXT ENTERTAINMENT WORLD & REDPETER FILM. All Rights Reserved.『新感染 ファイナル・エクスプレス』
『新感染 ファイナル・エクスプレス』ではソグ(コン・ユ)が機転を利かせ、スマホを鳴らしてゾンビの気を引いたことも。いざというとき、まさかの腕力や瞬発力、ひらめきを発揮することだってある。カギを握るのは連帯。

助けを求める


「Sweet Home」では、“ここに生存者がいます”と赤のスプレー缶で大きなSOSの段幕を作る場面が登場する。また、映画『#生きている』ではハッシュタグをつけたSNSの投稿が生存の証となっていた。


「Sweet Home」グロさに尻込みするなかれ!絶望に抗う人間ドラマに注目


「Sweet Home -俺と世界の絶望-」はNetflixにて配信中
映像中に取り上げられている「Sweet Home」は、韓国ではNaverウェブトゥーン、日本ではLINEマンガで配信中、世界累計閲覧数12億回を超える原作を、「愛の不時着」の制作会社「スタジオドラゴン」が全10話約30億円といわれる巨額の製作費を投じて最先端CGでドラマ化。「ミスター・サンシャイン」や「トッケビ~君がくれた愛しい日々~」「太陽の末裔 Love Under The Sun」のイ・ウンボク監督が手がけ、キャストにビッグネームはなくとも“推しキャラ”“推しペア”が生まれるほど日本でも好評となっている。

主人公は、引きこもりのゲーマー青年チャ・ヒョンス。突然の事故で両親と妹を亡くし、“グリーンホーム”という古びた団地に引っ越してきたが、そこで異形の存在と化した隣人に襲われる。生きる希望を失ったヒョンスは、自身も“感染”してしまったことを知るのだ。

「Sweet Home -俺と世界の絶望-」はNetflixにて配信中
演じるのは、同じくウェブトゥーン原作のヒット作「恋するアプリ Love Alarm」で一躍注目を集めたソン・ガン。伸びっぱなしの長髪や長身の猫背、内省的な姿は「今際の国のアリス」での山崎賢人を思わせる佇まい。

このヒョンスら“グリーンホーム”の建物内に足止めされた住民は、人間の欲望が具体化したモンスターとの壮絶なサバイバルバトルに巻き込まれていくのだが、近年Kゾンビや韓国ノワールに親しみ、多少なりとも“耐性”があったとしても、なかなかのスプラッター描写が連続するので要注意。

「Sweet Home -俺と世界の絶望-」はNetflixにて配信中
それが中盤以降になると、生き残った住民たちがバディを組み、極限下で痛みを分かち合い、心を寄せ合って成長していく人間ドラマに一気に引き込まれていく。それぞれに過去があり、秘密や葛藤を抱えながらも生き抜こうとするキャラクターたちに次第に感情移入し、終盤を迎えるころは涙なしには見られなくなる。

「Sweet Home -俺と世界の絶望-」はNetflixにて配信中
なかでも“グリーンホーム”の頭脳といえる存在が、 医学生ウニョク。「ホテルデルーナ ~月明かりの恋人~」の期待の新鋭イ・ドヒョンが演じている。いかなるときも冷静沈着、シンプルなフレームの眼鏡姿も冷徹な印象を与えるが、彼はヒョンスの“人間性”に賭けて対モンスターの盾として彼を利用する立場をとる。

「Sweet Home -俺と世界の絶望-」はNetflixにて配信中
また、消防士としての身体能力や知見を生かしながら、謎を探るイギョンはドラマ版だけのオリジナルキャラクター。この女性がまた最高にカッコよくてタフ。映画『聖女 Mad Sister』で知られるイ・シヨン自身、ボクシング国家代表をかけたアマチュア選手権での優勝経験あり。驚異の体脂肪率を予想させる鍛え上げたボディで住民たちのピンチを何度も救いつつ、自身もある事実に直面する。

「Sweet Home -俺と世界の絶望-」はNetflixにて配信中
さらに、「ボイス ~112の奇跡~」シリーズのイ・ジヌクが顔に火傷の跡がある謎めいたサンウク役に。

「Sweet Home -俺と世界の絶望-」はNetflixにて配信中
ヤクザなサンウクと信仰厚い国語教師のジェホン(「ミスター・サンシャイン」キム・ナムヒ)の友情は、極限下でなかったら生まれていなかっただろう。ジェホンとベーシストのジス(「サイコだけど大丈夫」パク・ギュヨン) もさることながら、サンウクとウニョクの妹である辛辣少女ウニュ(「恋するアプリ Love Alarm」コ・ミンシ)など、キャラの立った住民たちの関係性が大きな見どころとなっていく。

「Sweet Home -俺と世界の絶望-」はNetflixにて配信中
もちろん今作でも女性たちが力強い。危険を顧みずモンスターに立ち向かっていく男性がいる一方、中にはこの状況下でも妻に暴力を振ったり、物資を独り占めしたりする輩も。だが、ヒョンスやサンウク、そしてイギョンやジスら女性たちの姿に心打たれ変わり始めていく者はいる。最後には全員何とか無事でいて!と願ってしまう、人間同様に多面的な魅力を持ったドラマだ。


ほかにも、ジャンルをまたぐKゾンビ作品がずらり


ユ・アイン×パク・シネの自粛生活に共感!?『#生きている』
Netflix映画『#生きている』9月8日(火)より独占配信開始
本作も、ユ・アイン演じる主人公ジュヌは引きこもりのゲーマー。あるとき、ネットゲームに明け暮れているうちに外の世界がトンデモないことになっていることに気づく。何のサバイバル能力も、食糧の備蓄さえもなく、彼は大丈夫なのかと思った矢先、山登りに慣れたユビンと出会ったことで生き抜こうとする。ユビンを演じるパク・シネの『ザ・コール』「シーシュポス:The Myth」へと連なる挑戦に注目。

Kゾンビ映画の金字塔『新感染 ファイナル・エクスプレス』『新感染半島 ファイナル・ステージ』
『新感染 ファイナル・エクスプレス』(C)2016 NEXT ENTERTAINMENT WORLD & REDPETER FILM. All Rights Reserved.
完全密室状態のソウル発・釜山行き高速列車で繰り広げられる、対ゾンビ、そして対人間のサバイバルバトル『新感染 ファイナル・エクスプレス』。2016年、Kゾンビブームの火付け役となった本作の名シーンも映像内で楽しめる。

『新感染半島 ファイナル・ステージ』(C)2020 NEXT ENTERTAINMENT WORLD & REDPETER FILMS.All Rights Reserved.
さらにその4年後、崩壊した半島を描いた『新感染半島 ファイナル・ステージ』からは、アイデアとチャレンジで生き延びてきた“家族”の姿が。誰ひとりとして欠けることなく、“人間性”を失うことなく生き残るための根本を提示した作品でもある。

世界的なKゾンビブームを後押し「キングダム」
「キングダム」シーズン2はNetflixにて配信中
Kゾンビに朝鮮王朝の権力争いと時代劇アクションを盛り込んだNetflix初のオリジナル韓国ドラマ。本作でも生ける屍(『新感染』同様、動きが速い)と、王権を巡る強欲な人間との闘いを強いられる。民衆を鼓舞し、守ろうと尽力する皇太子を演じるのは『神と共に』のチュ・ジフン。

また、人のゾンビ化の謎を追う医女には「Sense8/センス8」「秘密の森」のペ・ドゥナ、皇太子を陥れる人物には『エクストリーム・ジョブ』とは真逆キャラのリュ・スンリョンなど、豪華キャストが出演。

ポン・ジュノ監督×ソン・ガンホのタッグ作『グエムル 漢江の怪物』
『グエムル 漢江の怪物』(C) APOLLO
『パラサイト 半地下の家族』ポン・ジュノ監督の2006年の作品。漢江の河川敷で小さな売店を営むパク一家が、川から現れた異形の怪物“グエムル”と対決する。実際に起きた在韓米軍の有害物質流出事件がモチーフとなっており、パニックエンターテイメントと見せかけてしっかり社会派。民衆の関心を真実から逸らすために、グエムルは“感染者を死に至らしめるウイルスの宿主(ホスト)”と発表する政府には、現状況とも重なる違和感を覚えずにはいられない。

《上原礼子》

「好き」が増え続けるライター 上原礼子

出版社、編集プロダクションにて情報誌・女性誌ほか、看護専門誌の映画欄を長年担当。海外ドラマ・韓国ドラマ・K-POPなどにもハマり、ご縁あって「好き」を書くことに。ポン・ジュノ監督の言葉どおり「字幕の1インチ」を超えていくことが楽しい。保護猫の執事。LGBTQ+ Ally。レイア姫は永遠の心のヒーロー。

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