2011年に公開されたフランス映画『最強のふたり』も日本で大ヒットを記録したが、同じくフランスから“最強のチーム”がこの夏、日本上陸。実在のゲイの水球チーム“シャイニー・シュリンプス”を題材に作られた映画『シャイニー・シュリンプス!愉快で愛しい仲間たち』が7月9日(金)に全国公開される。実話だからこそ身近に感じられ、愛おしくなるキャラクターたちは映画の中でも輝いている。
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本作は、練習よりもパーティー大好きな“シャイニー・シュリンプス”が、世界最大のLGBTQ+五輪“ゲイゲームズ”を目指すというストーリー。実際にメンバーのひとりであり、本作でメガホンをとったセドリック・ル・ギャロ監督自身の「奇異で過激と見られようと自分を貫く自由な仲間との旅は、人生観が変わるほどの経験でした。何よりも、辛い現実をユーモアで乗り切る彼らの圧倒的な強さを知ってもらいたいという思いから、この映画は誕生したんです」という熱い想いを語る。
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自身もゲイであることを公表しており、昔はゲイの友人がひとりもいなかったというギャロ監督だが、友人に勧められチームに加入し、何度か試合に出ることで仲間との深い絆が生まれたという。
「すごく親しい、まるで思春期みたいな友人関係を体験できるなんて、かなりすごいことだと思いました。チームに入るってことがそんなに大ごとなんて思わなかったのに、ありのままの僕を受け入れてくれる彼らに出会って人生が変わりました」という監督の経験がそのまま作品にも反映されるかのように、劇中のシャイニー・シュリンプスのメンバーも、同性愛者へ偏見を持つコーチ、マチアスをチームの一員として快く受け入れるなど明るく優しく、寛容だ。
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同時にシャイニー・シュリンプスの“パーティー好き”な部分も実際のチームからインスパイアを受けているようで、「僕らの水球チームはもう何年も試合に勝っていないけど、練習とコスチュームは欠かしたことがありません。上位に食い込むことは眼中になくて、狙うは“最優秀雰囲気”賞」と明かしている。
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実際にチームのメンバーであるギャロ監督の「人生を変えた」経験を織り込んで作られたからこそ、生き生きと輝くキャラクターたちが魅力的に映るのだろう。
『シャイニー・シュリンプス!愉快で愛しい仲間たち』はヒューマントラストシネマ有楽町、新宿武蔵野館、Bunkamuraル・シネマほか全国にて順次公開。