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【インタビュー】磯村勇斗&藤井道人監督が“SNSの闇”と向き合う「付き合い方を考え直す時」

総監督を務める藤井道人監督と、ABEMA新作オリジナルドラマ「箱庭のレミング」第4話の「Not Famous」でフォロワー数を増やすために過激な行動に走るライブ配信者の主人公を演じる磯村勇斗さんに本作に込めた想いなどを聞いた。

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磯村勇斗&藤井道人監督「箱庭のレミング」
磯村勇斗&藤井道人監督「箱庭のレミング」 全 16 枚
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ABEMA新作オリジナルドラマ「箱庭のレミング」が6月17日(木)より配信される。磯村勇斗、見上愛、岡山天音、須賀健太がそれぞれ主演を務め、全4話構成のオムニバス形式でSNSから生まれる若者の社会問題をリアルに描く。過剰な承認欲求、間違った正義感、ネットストーキングなどSNSの魅力に囚われた若者たちの“心の闇”や“恐怖”を、圧倒的緊張感で描き出すミステリードラマ。 

「箱庭のレミング」
本作の総監督を務める、『新聞記者』や『ヤクザと家族 The Family』を手掛けたことでもお馴染みの藤井道人監督と、第4話の「Not Famous」でフォロワー数を増やすために過激な行動に走るライブ配信者の主人公を演じる磯村勇斗さんに本作に込めた想いなどを聞いた。

SNSを取り巻く問題に「もう一度付き合い方を考え直す時」


――まず、藤井監督にお伺いしたいのですが今回の磯村さんのキャスティング理由を教えていただけますでしょうか。

藤井道人(以後、藤井):磯村くんのマネージャーに直電したんですけど、今回のテーマであるSNSというものを「若者代表」として誰に委ねて描きたいかと考えた時に、『ヤクザと家族 The Family』ですごく良い信頼関係が築けた磯村くんに演ってもらいたいと考えました。

――磯村さんは今のお話を受けていかがですか。

磯村勇斗(以後、磯村):藤井さんとまたご一緒できるのが嬉しかったですし、今回の題材であるSNSに自分も興味があって向き合い方について考えていたタイミングだったのもあり、演らせていただきたいなと思いました。

「箱庭のレミング」第4話
――本作では、現代のSNSを取り巻く問題が描かれていますが、おふたりがSNSとの付き合い方について気をつけていることなどあれば教えて下さい。

磯村:こういう職業柄、SNSを使って発信することは多いんですが、自分自身はあまりSNSに依存はしていなくて。SNSを使いすぎてその世界だけで生きていくとなると視野が狭くなるし、自分をいつか滅ぼしてしまうんじゃないかという恐怖があって“発信するだけ”にしています。自己承認欲求を持て余している人が増えているからか、SNSが社会的にプラスよりもマイナスの方に作用しているケースを目にすることが多いので、もう一度付き合い方を考え直す時に来ていると思っています。

藤井:僕自体は全然SNSを使わないんですけど、酒飲んで呟いたりしない、とかですかね(笑)。便利な側面も多いと思いますが、まだ成熟し切っていないものだから、使い方の「ガイドブック」が人それぞれだと思うんですね。これから切っても切れない存在にはなっていくだろうし、人間同士がアナログだけじゃなくデジタルでもどう向き合っていくのかということはAIやテクノロジーの進化にも関連して今後ますます無視できないテーマになってくると思います。

「箱庭のレミング」第4話
――ちなみにこの「箱庭のレミング」というタイトルにはどのような想いが込められているのでしょうか。

藤井:このタイトルは別の方が付けてくれたものなんですが、SNSってまだ成熟し切っていない「スマホの中だけの空間=箱庭」で、その中に皆が喜怒哀楽や人生などいろんなものを入れているけれども、そこには明確なルールブックがなくて。「レミング」と言うとどこかで「ラット=ネズミ」、つまり「実験台」を連想させるので、ソーシャルの世界で生きる我々を「箱庭のレミング」と比喩しました。

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《佳香(かこ)》

テレビっ子兼業ライター・ドラマと映画が心の潤い 佳香(かこ)

出版社勤務を経て、パラレルキャリアでライターに。映画・ドラマを中心に様々な媒体でエンタメ関連のコラムを執筆中。俳優さんの魅力にフォーカスするアクター評が得意。ビジネス媒体やフェムテック関連媒体でのインタビュー&執筆実績もあり。

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