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“ゲームの世界”で暮らす“ゲームのモブキャラ”ガイは、地味で平凡に暮らす、いい人だがこれといった特徴はない男。毎朝起床すると、同じストックが大量にある青いシャツとベージュのパンツに着替え、いつものカフェに寄り道して、職場の銀行に出勤。そして、現実世界で人間が操作する銀行強盗に襲われてしまう――そんな全く同じルーティンを毎日繰り返すキャラクターだ。

この主人公ガイについて、ライアンは「僕は、ガイの見た目について、彼の暮らすゲームの世界に根付いたリアルなものでありながら、同時に、アイコン的でもあるように見せる方法について模索していて、ものすごく苦労していました」と当初の苦悩を打ち明ける。しかし、意外な角度からその悩みを打ち破るきっかけが到来した。
「どの映画でも誰もがそうするように、僕らはガイの服装をシーンに応じて毎回変える予定だったんだけど、そんなとき、ブレイク(・ライヴリー)が“ハロウィーンのコスチュームとして使われることを念頭に置くべきだ”と言ってくれたんです。それで僕はハロウィーンで仮装する人たちというレンズを通してガイの衣装のことを考えて、こう自問しました。“誰でもすぐに彼の服装だとわかるものって何だろう?”って。そうすると、青いシャツとベージュのパンツという発想が頭から離れなくなったんです」とライアン。

そんなガイの服装にしっくりきたライアンは、「それ以来、僕らは彼のことをガイと呼ぶのすらやめ、“ブルー・シャツの男”と呼ぶようになったんです。それって個性が薄い人の呼び方でもあるから、彼のキャラクターをとてもよく表していますよね」と語り、どこにでもいるような服装を逆手に取り、ガイのモブキャラらしさを分かりやすく表現することに成功。
劇中では、そんなガイが、自分が“ゲームの世界”の住人であることに気づき、ゲーム内のプログラムや設定を無視して独自に行動を開始、“ヒーロー”を目指そうとする姿が描かれていく。
『フリー・ガイ』は8月13日(金)より全国にて公開。