『ゲット・アウト』『アス』のプロデューサーが新たに放つパラドックス・スリラー『アンテベラム』。この度、本作で映画初主演を飾ったジャネール・モネイの特別インタビュー映像が解禁された。
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公私共に順風満帆の日々を送っていた主人公ヴェロニカはある日、突如として奈落の底に突き落とされる。それは外界と隔絶した極限状況下に囚われているエデンという女性をめぐるアナザーストーリー。とある広大なプランテーションの綿花畑で重労働を強いられているエデンは、あらゆる自由を剥奪された奴隷の身だ。
恐怖のパラドックスからの脱出を図るヴェロニカとエデンという2人の女性を1人で演じ分けたのが、グラミー賞ノミネート常連のR&Bシンガーであるジャネール・モネイ。スクリーンデビューを飾ったのは、全米賞レースを沸かせた『ムーンライト』で、その演技が絶賛された以降も『ドリーム』『ハリエット』とコンスタントに映画に出演してきた彼女が、ついに本作で映画初主演を飾った。
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1985年生まれのモネイが最初に脚光を浴びたのは、人気ヒップホップデュオ「OutKast」のビッグ・ボーイに見出され、2007年にソロ歌手としてデビューを果たしたとき。デビューアルバム「Metropolis」からシングルカットされた「Many Moons」は高く評価され、第51回グラミー賞にノミネートされた。さらにモネイは人気ブランドの広告塔にも抜擢されるなど、ニューソウルクイーンとして、またメッセージを発信する力強いアイコンとして注目される存在となった。
初来日は2019年。「フジロック2019」に出演した彼女は、プリンスやマイケル・ジャクソンらブラックミュージックを血肉にして生まれた圧巻のパフォーマンスで日本の音楽ファンを魅了した。また、黒人差別の犠牲となった被害者の名前を連呼するプロテストソング「Hell You Talmbout」は、今年日本でもヒットを記録した映画『アメリカン・ユートピア』内でデイヴィッド・バーンがカバーするなど、モネイの才能やメッセージは多くのアーティストたちを刺激している。
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俳優業では、高い評価を得た『ムーンライト』や『ハリエット』など、自らの思想や心情と共鳴した作品に積極的に参加。映画初主演となった本作『アンテベラム』もその1つだ。モネイは本作出演について「黒人女性への敬意こそが本作に出演する決め手だった。過去と今、そして未来を形作る女性たち。そして私の祖母や先祖の女性のような。この映画は重要なことを描いていると思う。過去が現在や未来に直接的にどう影響しているか」と明かす。
さらに、「人種差別や無意識の攻撃、白人至上主義など、特に私たちが生きる今の時代こそ、もっと光を当てることが重要だと思う。有害な問題にね」と本作のテーマに触れている。
『アンテベラム』は11月5日(金)より全国にて公開。※TOHOシネマズシャンテのみ11月7日(日)より公開