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きっと今の自分を好きになる…『ビルド・ア・ガール』ほか等身大の主人公が心に響く最旬映画

等身大の主人公が登場し、心を勇気づけ、そっと背中を押してくれる映画を通して“今の自分が大好きになれる”気づきを与えてくれる期待の映画3作品を紹介。

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『ビルド・ア・ガール』(C)MONUMENTAL PICTURES, TANGO PRODUCTIONS, LLC,CHANNEL FOUR TELEVISION CORPORATION, 2019
『ビルド・ア・ガール』(C)MONUMENTAL PICTURES, TANGO PRODUCTIONS, LLC,CHANNEL FOUR TELEVISION CORPORATION, 2019 全 16 枚
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2021年もあと約2か月で終わろうとしている11月…去年に続いて今年も、本当にやりたいことができなかったり、家族や友達と思うように会えなかったり、心まで“籠もってしまう”日々を過ごすことが多かったかもしれない。そんなときだからこそ、心を勇気づけ、そっと背中を押してくれる映画が沁みるもの。

今回は、等身大の主人公が登場し、映画を通して“今の自分が大好きになれる”気づきを与えてくれる期待の映画3作品を紹介する。

『ビルド・ア・ガール』公開中


▼刺激的な新しい世界で彼女が掴んだ“本当の自分”とは?

1993年、イギリス郊外に暮らす16歳の高校生ジョアンナ(ビーニー・フェルドスタイン)は、底なしの想像力と文才に長けているものの、学校では冴えない子扱い。悶々とした日々を変えたい彼女は、音楽マニアの兄の勧めで大手音楽情報誌「D&ME」のライターに応募し、見事合格。右も左も分からないロックの世界で音楽ライターとしてデビューした彼女は、髪も真っ赤に染め、奇抜でセクシーなファッションに身を包み、“ドリー・ワイルド”と名乗って新しい人生を歩みはじめるが…。やがて、言いたい放題の批評を世の中に放つ、“嫌われ者”の超辛口ライターとして復活することになったドリー・ワイルドは、大物ミュージシャンでさえ辛口で蹴散らし、お金と名声を手に入れたが、徐々に自分の心を見失っていく…。

周りの評価や称賛の声に煽られ、本来の自分はどういう人間だったのか? どういう人になりたかったのか? ドリー・ワイルドという、もう1人の自分に溺れてしまったジョアンナ。ひと思いに飛び込んだ刺激的なロックの世界で味わった、思った通りに物事が進まない苦悩や失敗、そしてロックの世界で唯一彼女の心をときめかせたロック・スター(アルフィー・アレン)への恋など、波乱万丈な音楽ライターの経験を積み重ねたことで、本当の自分を知ることができるようになる。

公開を迎え、観客からは「めちゃくちゃ元気が出た」「明日からも頑張ろうと思った」と本作にパワーをもらったという声が続出。体当たりで前に進みながら“自分を作り上げていく”ジョアンナの姿は、忙しい日々を送って、ときに失敗したり、辛い思いをする時もある私たちに“失敗や苦悩に苛まれながらも、必死にもがいたあの日の自分があったからこそ今の自分がいる”ことを気づかせてくれるだろう。

『ミラベルと魔法だらけの家』11月26日(金)公開


▼“魔法を持たない”主人公が教えてくれる、いまの時代だからこそ大切なこと

『モアナと伝説の海』以来、4年振りの新作オリジナル・ミュージカルとなる作品であり、ディズニー長編アニメーション60作目を飾る、記念すべき本作。新たな主人公として登場するミラベルは、マドリガル家という魔法溢れる家族のもとに生まれる。その一家では、5歳の誕生日を迎えるとそれぞれ“魔法のギフト”という特別な力が家から与えられていた。ギフトは1人1人違うもので、魔法の力を使って家族たちは日々を楽しく彩っていたが、1人だけ“魔法のギフト”を与えられなかったミラベルが、ある日彼女は家の中に大きな“亀裂”を見つける――。このままでは世界から魔法の力が失われ、家族が危険に晒されると知ったミラベルは“唯一の希望”としてひとり立ち上がることとなる。

自分だけ“魔法のギフト”を与えられなかったミラベルは、持前の明るさを頼りに笑顔で毎日を送っていたが、魔法を使って華やかな日々を送る2人の姉や家族の側で、心の奥底で「なぜ自分だけが普通なの?」と疎外感や不安を抱えていた。それでもミラベルは家族の危機に気づいた時、“魔法を持たない”存在であっても、家族を救う唯一の希望として勇敢にも立ち上がる。私たちも日常の中で、周囲と自分を比べて他人がうらやましくなったり、自分が小さくみえてしまう時がある。ミラベルはそんな私たちに、1人1人が特別で“特別な力がなくとも、できることがある”と、一歩踏み出す勇気をくれるだろう。

『ディア・エヴァン・ハンセン』11月26日(金)公開


▼閉じ籠もっていた心を動かした、自分宛に書いた“1通の手紙”

高校生のエヴァン・ハンセンは学校に友達もなく、家族にも心を開けず、“孤独”な存在だった。ある日彼は、自分宛てに書いた「Dear Evan Hansen(親愛なるエヴァン・ハンセンへ)」から始まる手紙を、同級生のコナーに持ち去られてしまう。それは誰にも見られたくないエヴァンの「心の声」が書かれた手紙。後日、校長から呼び出されたエヴァンは、コナーが自ら命を絶ったことを知らされる。

悲しみに暮れるコナーの両親は、彼が持っていた手紙を見つけ、息子とエヴァンが親友だったと思い込み、彼らをこれ以上苦しめたくないエヴァンは、思わず話を合わせてしまう。そして促されるままに語った“ありもしないコナーとの思い出”は両親に留まらず周囲の心を打ち、SNSを通じて世界中に広がっていく。“思いやりでついた嘘”によって、エヴァンは戸惑いながらも充実した学校生活を送るが、やがて事態は思いもよらぬ方向に進む――。

ブロードウェイで初めてSNSを題材に扱い、これまでにない構成を取り入れたミュージカル「ディア・エヴァン・ハンセン」。初上演後たちまち全米で社会現象となり、2017年にはトニー賞で6部門を受賞、チケットは連日完売するほどになった大人気作品が『ラ・ラ・ランド』『グレイテスト・ショーマン』製作陣と『ウォールフラワー』のスティーヴン・チョボスキー監督によって映画化。ひとりぼっちだった主人公が“思いやりの嘘”をきっかけに自分を見つめ直していく姿は、今を生きる私たちに“自分自身”の大切さを気づかせてくれる作品だ。

《シネマカフェ編集部》

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