『ミレニアム』シリーズや、2021年カンヌ国際映画祭「ある視点」部門で上映され話題となったホラー『LAMB』(原題)などのノオミ・ラパスが主演、製作総指揮を務めた『マヤの秘密』。今回、撮影中のセットでノオミが本作の見どころや、長年の友人でもあるジョエル・キナマンとの共演、ユヴァル・アドラー監督の印象などを語るインタビュー映像が解禁となった。
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戦時中にナチスの軍人から受けた暴行により悪夢に悩まされる主人公マヤを、ときには鬼気迫る演技で体現したノオミは、まず本作に惹かれた点として、ストーリーをとても気に入ったことを上げ、「『人は赦すことのできる生き物なのか?』『癒しは愛によってもたらされるものなのか?』『人は過去を乗り越えられるのか?』『復讐の先になにがあるのか』など、私が興味を抱いていた大きなテーマを扱っている」と説明する。
劇中、マヤに監禁される男を演じるジョエルには、ノオミが直接出演オファーしたという。同じスウェーデン出身で「ジョエルは昔からの友達。デヴィッド・エアー監督の『ブライト』に出演した時に、L.A.にあるジョエルの自宅に5ヶ月間滞在させてもらった」ほど旧知の仲だそうで、「本作では、二人とも心の闇を掘り起こす演技が必要だったので、旧友だから撮影しやすかった」とふり返る。
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さらに「舞台は1950年代のアメリカで、私の演じるマヤは普通の生活を送る主婦。自分の過去とはすでに決別していたのだけど、そこへ突然過去の男が姿を現す。それがきっかけで、彼女の暴力的な部分が呼び覚まされ、自分に潜む怒りと攻撃性に彼女自身もショックを隠せない」と言葉を続け、「私自身にも闇があることに驚いた。だからジョエルとの信頼関係があったことで随分助けられた」とジョエルへの感謝の気持ちを語った。
実際ジョエルも「こんな過酷な撮影は初めて」と言っていたほど戦場のような現場だったそうで、ノオミも過去の事件がフラッシュバックするシーンは「胸が張り裂けるような残酷なシーン」だったと語っている。
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また、ユヴァル・アドラー監督とは企画の早い段階から“共犯関係”にあったというノオミ。「今まで組んできた中でも極めて優秀な監督」と全幅の信頼をみせ、「撮影が長時間に及び、疲労困憊して正気を保つのもぎりぎりなのに、さらに演技を要求してくる。でも、そういう監督であってほしい。私は気が強いから、多くの監督に恐れられるけれど、ユヴァルはそんなことない!」と嬉しそうに語っている。
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『マヤの秘密』は2月18日(金)より新宿武蔵野館ほか全国にて順次公開。