俳優チュ・サンミが脱北者の大学生とたどるドキュメンタリー『ポーランドへ行った子どもたち』6月公開

韓国で異例の動員から大きな話題となったドキュメンタリー映画『ポーランドへ行った子どもたち』が、6月18日(土)より順次公開決定。ポスタービジュアル、場面写真、本作監督で俳優のチュ・サンミのコメントが到着した。

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『ポーランドへ行った子どもたち』(C)2016. The Children Gone To Poland.
『ポーランドへ行った子どもたち』(C)2016. The Children Gone To Poland. 全 15 枚
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韓国で異例の動員から大きな話題となったドキュメンタリー映画『ポーランドへ行った子どもたち』が、6月18日(土)より順次公開決定。ポスタービジュアルと場面写真、本作監督で俳優のチュ・サンミのコメントが到着した。

監督のチュ・サンミは、出産後に子どもへの愛着や不安のために産後うつを経験する。そんな中、彼女は偶然目にした北朝鮮の孤児たちの映像をきっかけに、秘密裏にポーランドへ強制移送された戦災孤児たちの記録を知る。1950年代、自国も厳しい情勢下に異国の孤児たちを我が子のように受け入れたポーランド人教師たちと、彼らを「ママ」「パパ」と慕う朝鮮の子どもたちがいた――。

チュ・サンミは、脱北の過去を持つ大学生イ・ソンとともにポーランドを訪問し、いまでも子どもたちを懐かしく思い涙を流す教師たちと出会う。あのとき彼らは何を思ったのか。その後、朝鮮に送り戻された孤児たちはどうなったのか。そして旅の途中、イ・ソンは泣きながらいまも北朝鮮にいる家族のことを語りはじめる…。

タイトルの“ポーランドへ行った子どもたち”とは、北朝鮮から秘密裏にポーランドへ送られた朝鮮戦争の戦災孤児のこと。韓国でも知られていない歴史の闇に光を当てたのは、ホン・サンス監督の『気まぐれな唇』や、イ・ビョンホン、チェ・ジウと共演した『誰にでも秘密がある』などに出演、出産・育児のため俳優活動を休止し、ドラマ「トレーサー」(2022)で13年ぶりにドラマに復帰して注目を集めるチュ・サンミ。演技を休止している間、大学院の映画制作科に進み、映画演出課程を修了した。

取材に同行したのは、10代で命がけの脱北を経験した大学生のイ・ソン。現代から過去へ、朝鮮半島からポーランドへ。孤児たちの悲痛な分断の記憶を巡る旅先で、彼女たちは異国の子どもたちを我が子のように育てた教師たちの記録を知る。いまもなお国家間の凄惨な争いが続くこの世界で、本作は抗えない傷を負う子どもたちの姿に近づき、消失した“愛”の再生の可能性を問いかける。

ポスタービジュアルでは、韓国でも知られていない歴史の闇に光を当てたチュ・サンミ監督の横顔が描かれている。同行する脱北を経験した大学生のイ・ソンは何を思い涙を流すのか――。戦争や飢餓により彷徨い続ける子どもたちの“傷と愛”をめぐる旅路がデザインされた。


「『傷の連帯』を感じて」監督からチュ・サンミコメント到着


チュ・サンミ監督は、今回の日本公開を「長く待った甲斐あり」と喜びながら、「朝鮮戦争により親を失い、傷を負った戦争孤児たちの話は、北東アジアの国々と歴史的に関わりのある話でもあります。現在進行形の傷、ウクライナでつらい思いをしている子どもたちもまた、しらばらくすれば人々の記憶から消えてしまうかもしれませんが、共通する話だと思います」と言う。

「日本の観客の皆さんも、韓国・北朝鮮の隣国の市民として、またウクライナ問題が起こっている同時代の世界市民として、『ポーランドへ行った子どもたち』を見て、『傷の連帯』を感じてもらえればと願います。世界のどこかで今も起こっている、子どもたちに向けられたすべての『暴力』がなくなることを祈っています」とコメントを寄せている。

『ポーランドへ行った子どもたち』は6月18日(土)よりポレポレ東中野ほか全国にて順次公開。

《text:cinemacafe.net》

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