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【レビュー】“全員主役”級の魅力的なキャラばかり!『HiGH&LOW THE WORST X』

EXILE HIRO企画・プロデュースの一大プロジェクト『HiGH&LOW』から派生し、更にヤンキー漫画の金字塔『クローズ』とコラボした作品『HiGH&LOW THE WORST』の続編『HiGH&LOW THE WORST X』が遂に公開となる。

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『HiGH&LOW THE WORST X』(C)2022「HiGH&LOW THE WORST X」製作委員会 (C)髙橋ヒロシ(秋田書店) HI-AX
『HiGH&LOW THE WORST X』(C)2022「HiGH&LOW THE WORST X」製作委員会 (C)髙橋ヒロシ(秋田書店) HI-AX 全 18 枚
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《text:人間食べ食べカエル》

EXILE HIRO企画・プロデュースの一大プロジェクト『HiGH&LOW』から派生し、更にヤンキー漫画の金字塔『クローズ』とコラボした作品『HiGH&LOW THE WORST』の続編『HiGH&LOW THE WORST X』が遂に公開となる。

今回は、村山たちが卒業した後の鬼邪高を描くということで、期待半分・不安半分だったが、そんなあやふやな気持ちを余裕で吹き飛ばす最高の内容に仕上がっていた。前作で大きな位置を占めていた絶望団地パートや高校を取り巻く様々な外部要因を一切捨て去り、今回から新たに登場する高校を含めた、計6校が入り乱れる超高校バトルに特化した非常に潔い内容になっているのだが、これが大正解! 登場人物の多さがとんでもない事になっているが、代わりにメインストーリーを超シンプルにすることで、キャラ描写と人間関係に集中できるようバランスが取られている。映画の作り方が上手くなっている!

新高校にもそれぞれ強いネームドキャラが存在する。全員が超魅力的で、それぞれコラムを1本書けるくらい語りたいことがいっぱいあるが、そんな中で特にノックアウトされたのが、瀬ノ門高校の天下井須嵜の2人だ。その財力をもって周りの人間を駒のように扱ってきた天下井と、彼に忠実に従う須嵜。須嵜はヤンキー界にその名を轟かせる猛者なのだが、なぜ外道極まりない奴に従うのか。その真意は本編で確かめてほしいが、二人を目で追ううちに死ぬほど深い沼に踏み込んでしまうことは間違いない、という事だけまずは書いておきたい。今まで「関係性」というワードにあまりピンと来ていなかったが、本作を観て「そうか、これが……」となった。あまりにも関係性がスパークしている。眩しすぎる。本作は、瀬ノ門に限らず、各高校の特徴や繋がりが非常にスマートに、そしてエモーショナルに描かれており、ドラマパートは過去最高レベルに満足できる。名物である一方、短所でもあった回想シーンの入れ方も明らかにレベルアップしている。終盤の回想コンボは涙腺を破壊する文句なしに素晴らしい演出である。私の場合は、主に瀬ノ門から致命傷を喰らったが、他校の生徒にも同じようにやられる人も多く出るはず。江罵羅商業高校の風神雷神や鈴蘭のビンゾーなんかも凄く良い。まさしく“全員主役”級の魅力的なキャラばかりだ。

アクションシーンも相変わらずクオリティが高い。またまた瀬ノ門の話になってしまって申し訳ないが、須嵜を演じる「NCT 127」中本悠太の凄まじい身体能力には圧倒された。手足も長く、全ての動きがスクリーンに映える。軸のブレない回し蹴りには惚れ惚れしてしまう。個人的には、ハイロー2作目『END OF SKY』に登場したNAOTO以来の衝撃を受けた。須嵜のバトルシーンは全部ベストバウトである。もちろん、楓士雄のトリッキーな身のこなしや、轟の異常に打点の高いキックなど、他の皆もミラクルなアクションを披露してくれる。シリーズ恒例の集団戦も相変わらずトチ狂っており、ここでは身体能力だけでなく、学校などの舞台を活かした面白アイデア満載の攻防でも楽しませてくれる。やっぱりこのシリーズの見せ場は本当に最高だ!

本作は久しぶりにハイロー熱が戻ってくる素晴らしい作品だった。高校生たちが激しい肉弾バトルの合間に見せる灼熱の友情劇に目と心を焼かれること請け合い。これだよ。これがハイローですよ! 本当に最高でした。HIROさん、毎度ありがとうございます! あと瀬ノ門のスピンオフ製作もお願いします! 作ったら多分興行収入100億は固いっす!!


HiGH&LOW THE WORST
¥407
(価格・在庫状況は記事公開時点のものです)

《人間食べ食べカエル》

人喰いツイッタラー 人間食べ食べカエル

主にツイッターで映画の感想を書いています。そのほか、紙媒体やWebサイトへの寄稿、新作映画へのコメント寄稿などをしています。人が食われたり、怖い目に遭う映画が好きです。宜しくお願い致します。

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