聴覚障がいと向き合いながら、プロボクサーとしてリングに立った小笠原恵子さんをモデルにした物語『ケイコ 目を澄ませて』より、場面写真が公開された。
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今回の場面写真では、岸井ゆきの演じる主人公・ケイコと、彼女のまわりに生きる人物たちの日常が写し出されている。
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河川敷でのロードワークやシャドーといった、三浦友和演じる会長と二人三脚で練習に励むカット。友人たちとの楽しそうなカフェでの様子、同居する弟とのやりとりが切り取られている。
何気ない日常が美しいことを思い起こさせてくれるようなシーンの連続で、ケイコをストイックなアスリートとしてではなく、不安や迷い、喜びや情熱など様々な感情で揺れ動く、どこにでもいるような等身大の女性として描いていく。
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第35回東京国際映画祭へも出品が決まった本作は、映画人から早くも注目を集めており、「『ケイコ 目を澄ませて』は流れる時間を柔らかにフィルムへと定着させた傑作だ。岸井ゆきのの瞳の輝きと、手と腕の動きとともに渦を巻くような粒子の蠢きを存分に感じるには大画面で見る以外の選択肢はない」(濱口竜介/映画監督)、「岸井ゆきのは、間違いなく天才!」(吉田恵輔/映画監督)、「エモーショナルなパンチが胸に突き刺さる快作」(矢田部吉彦/映画プロデューサー)、「岸井ゆきのが放つ圧倒的熱量に、心が動かされる」(カルロ・シャトリアン/ベルリン国際映画祭アーティスティック・ディレクター)とコメントを寄せている。
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『ケイコ 目を澄ませて』は12月16日(金)よりテアトル新宿ほか全国にて公開。