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100年後の地球に残したい「YOIHI PROJECT」始動、黒木華主演『せかいのおきく』が第1弾

気鋭の日本映画製作チームと世界の自然科学研究者が連携し、様々な時代の「良い日」に生きる人間の物語を「映画」で伝えていく「YOIHI PROJECT」がスタート。第1弾は阪本順治監督、黒木華、寛 一 郎、池松壮亮出演の『せかいのおきく』が公開される。

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『せかいのおきく』(c)2023 FANTASIA
『せかいのおきく』(c)2023 FANTASIA 全 10 枚
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気鋭の日本映画製作チームと世界の自然科学研究者が連携し、様々な時代の「良い日」に生きる人間の物語を「映画」で伝えていく「YOIHI PROJECT」がスタート。阪本順治監督、黒木華と寛 一 郎、池松壮亮出演の『せかいのおきく』第1弾となる。


>>『せかいのおきく』あらすじ&キャストはこちらから

気候変動や地球環境の危機が叫ばれているいま、100年後の未来の子孫に映画を楽しむ「良い日」が訪れることを願ってエンターテイメントの力でアクションを起こす本プロジェクト。発起人は、日本を代表する映画美術監督・原田満生。名だたる映画監督とタッグを組み、数々の賞を受賞してきた美術監督がものづくりで次世代にメッセージを伝えていく。

それに賛同した日本映画界気鋭のクリエイター、俳優たちが集結。地球環境を守るために考えたい課題を、様々な時代や地域に生きる人間を描くことで共感できる物語として描く。

第1作目は『せかいのおきく』。江戸時代のサーキュラーバイオエコノミーを題材にした至福のヒューマン・ストーリー。今後、飯嶋和一原作の同名小説『プロミスト・ランド』の映画化(2024年公開予定)のほか、三重県南伊勢町の炭焼き職人、山形県庄内地方のマタギを追ったドキュメンタリー映画2本の製作を予定している。

『せかいのおきく』(c)2023 FANTASIA

「YOIHI PROJECT」は映画人と自然科学研究者が連携してアカデミックな観点を作品制作、プロジェクト活動に反映していくユニークな取り組み。世界のサーキュラーエコノミー、バイオエコノミーの研究者たちとネットワークを持つ藤島義之をテクノロジー・イノベーション・ディレクターに迎え、さらに東京大学大学院・農学生命科学研究科生物材料科学専攻教授で東京大学にOne EarthGuardians(地球医育成プログラム)を立ち上げた五十嵐圭日子がプロジェクト・フェローを務め、ドイツ、イギリス、フィンランド、アメリカなど世界トップレベルの自然科学研究者たちと連携、世界の潮流を捉えながらプロジェクトに反映させていくという。

映画美術監督である「YOIHI PROJECT」代表・原田満生は、「『YOIHI PROJECT』が創りたいものは、バイオエコノミー、サーキュラーエコノミー、サステナブル、SDGsなどの様々な環境問題に触れながら、人間を描いた映画を創ること」と語り、「その映画やプロジェクトが起点となって、環境問題に興味をもってもらい、考える時間が生まれることを目指します」とコメント。

阪本監督は「はるか以前の日本における食のサイクルを基軸として、没落した武家の娘と、糞尿の処理に携わる賤民たちを主人公に、その青春を、軽妙に描きたいと想った。その軽妙さこそが、庶民のたくましさであり、本音でもあり、自尊心を誰にも奪われてなるまいとする彼らの抵抗だ。そして、現代社会への痛烈な皮肉だ」と、作品に込めた思いを明かしている。


【YOIHI PROJECT ラインナップ】

YOIHI劇場映画『せかいのおきく』


日本が世界の渦に巻き込まれていく江戸末期。寺子屋で子どもたちに読み書きを教えている主人公おきく(黒木華)は、ある雨の日、厠寺所有の公衆便所のひさしの下で雨宿りをしていた紙屑拾いの中次(寛 一 郎)と、下肥買いの矢亮(池松壮亮)と出会う。

武家育ちでありながらいまは貧乏長屋で質素な生活を送るおきくと、古紙や糞尿を売り買いする最下層の仕事につく中次と矢亮。侘しく辛い人生を懸命に生きる3人はやがて心を通わせていくが、ある悲惨な出来事に巻き込まれたおきくは、喉を切られ、声を失ってしまう。

2023年4月28日(金)より全国にて公開。


YOIHI劇場映画『プロミスト・ランド』


1983年に第40回現代小説新人賞を受賞した「プロミスト・ランド」を38年の時を経て実写映画化。過疎化し侵害されつつある山の集落で、禁じられた熊撃ちにあえて挑む男たち。自然と共に生きるマタギの文化と人々。それは消えつつある文化。自分の進むべき道を理不尽に閉ざされ、それでも信念を貫き、熊討ちに賭ける男と、それに付き添う若者を描く2人の男の物語。

監督・脚本:飯島将史 2023年春撮影・2024年公開予定


YOIHIドキュメンタリー『MARUMO(仮)』


南伊勢の山間の中にある「マルモ製炭所」。そこでほぼ毎日休むことなく木炭を作り続けている炭焼き職人・森前栄一さんを追ったドキュメンタリー。自然の中で生きる職人とウバメガシが備長炭になるまでを追い、エネルギーについて考える。

2023年1月完成予定


YOIHIドキュメンタリー『マタギ(仮)』


山形県庄内地方の集落に暮らす、マタギ文化を継承して生き続ける男たち。彼らは山と共に暮らす。山の神を信じ、生きているものには魂があると信じている。時代が変化し、消えつつあるマタギの精神を記録する。

2023年1月完成予定


《シネマカフェ編集部》

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