※本サイトはアフィリエイト広告を利用しています

『エンパイア・オブ・ライト』の黒人たちの物語は「語る意味がある」彗星のごとく現れたマイケル・ウォードに迫る

『エンパイア・オブ・ライト』で英国が誇るオスカー女優 オリヴィア・コールマンもその魅力を絶賛、彗星の如く現れた期待の新星マイケル・ウォードに迫った

映画 洋画ニュース
注目記事
『エンパイア・オブ・ライト』©2022 20th Century Studios. All Rights Reserved.
『エンパイア・オブ・ライト』©2022 20th Century Studios. All Rights Reserved. 全 8 枚
拡大写真

『1917命をかけた伝令」『007/スカイフォール』のサム・メンデスが映画と映画館への思いを初の単独脚本に込めた『エンパイア・オブ・ライト』。本作の主演、英国が誇るアカデミー賞女優オリヴィア・コールマンもその魅力を絶賛する、期待の新星マイケル・ウォードに迫った。


>>『エンパイア・オブ・ライト』あらすじ&キャストはこちらから


1980年代初頭の静かな海辺の町、マーゲイトにある映画館を舞台に、生きていくことの複雑さや美しさを温かく繊細に描く本作。過去の辛い経験をした主人公のヒラリー(オリヴィア・コールマン)が働く映画館・エンパイア劇場のスタッフとして出会い、徐々にその優しさやユーモアに触れて自然と心惹かれていく青年スティーヴンを演じるのが、マイケル・ウォードだ。

1997年にジャマイカで生まれた彼は、2020年に有望な若手俳優に贈られる英国アカデミー賞ライジング・スター賞を受賞し、TVシリーズ「スモール・アックス」で同・TV部門の助演男優賞にノミネート。そして本作『エンパイア・オブ・ライト』で英国アカデミー賞の映画部門助演男優賞にノミネートされた。

ウォードが演じるスティーヴンは、当時の時代背景や厳しい経済状況により右傾化する若者たちから理不尽な人種差別に遭うシーンも描かれる。いわれのない差別を受けても屈することなく、心に傷を負ったヒラリーや、エンパイア劇場のスタッフにも温かく接する心優しい青年だ。

メンデス監督は「サッチャー政権下で職にあぶれても、喧嘩っ早いスキンヘッドの連中に脅されても、呆れるほど前向きだ。でも、ただのお人好しではない。ひどい人種差別を受けているが、そんなことにはめげない」と過酷な時代の中でもたくましく生きようとするスティーヴンの魅力を力説する。メンデス監督はそんなスティーヴン役をウォードに決定する前に、まず脚本を読ませて役への肉付けについて意見を求めたという。

ウォードはそのときをふり返り、「サムは僕の意見を大事にしてくれた。役作りを一緒にやろうと申し出てくれたのは本当に嬉しかった。サムはあの時代を生きてきたが、黒人側の本当の心情を知ることは出来なかったはずだ」とメンデス監督の提案に感銘を受けたことを語っている。

また、自身が演じた役については「脚本を読んだ時、スティーヴンが受けたショックはどれほど大きかったのだろうと考えた。世の中の黒人たちが、スティーヴンに自分を照らし合わせることが大事だ。そうすれば、黒人たちの物語が今日的で、語る意味があることが理解できる」と現代人へ重要なテーマを訴えかける存在であることを明かしている。

メンデス監督との役作りを経て、複雑な役どころも瑞々しく見事スクリーンで体現したウォード。今作で初共演を果たしたコールマンは「まだ若い青年ですが、マイケルは映画について勉強したい、まだ経験がないから演劇をやってみたいと言っています。彼は自分の仕事を愛していますし、もっともっと上手くなりたいと思っています。きっと舞台で素晴らしい演技ができることでしょう。彼はとても素敵な人です。そして素晴らしい人です」とその演技力や人柄を絶賛している。

困難な時代にこそ、仲間が、音楽が、そして映画館がいつもそばにいてくれた…。数々の賞を受賞してきたコールマンも認める新星の瑞々しく光る演技にも注目してほしい。

『エンパイア・オブ・ライト』は2月23日(木・祝)よりTOHOシネマズ 日比谷ほか全国にて公開。

《シネマカフェ編集部》

特集

関連記事

この記事の写真

/
【注目の記事】[PR]