カルト的人気作『エスター』の前日譚を描いた続編『エスター ファースト・キル』よりメイキング特別映像が解禁された。
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前日譚を製作するにあたり、エスター役には前作で偉大な功績を残したイザベル・ファーマンしかあり得ないというウィリアム・ブレント・ベル監督をはじめ、スタッフら満場一致の思いで彼女の再演が実現した本作。
前作とはまた違ったアプローチも見どころの一つだが、ベル監督や原案・プロデューサーのメイスがこだわったのは、地に足の付いた映画作りだった。CGに頼らず、昔ながらの“映画のマジック”を使い、遠近法や特定のアングルでの撮影、代役やスタントマンを取り入れ、観客が見ている映像の9割は実際に撮影現場で撮ったものに仕上がった。
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この度解禁された映像では、撮影時23歳だったファーマンを、実年齢より13歳若く見せるための驚きの撮影手法が明かされている。再びエスターを演じることについて、ファーマンは「エスター役を再び演じることになり、恐怖に襲われた。架空の物語だと分かっていてもカメラが回るたびに緊張してた」と当初は不安もあったようだ。
エスターの母を演じたジュリア・スタイルズは実はホラーが苦手だそうだが、「脚本を読む手が止まらなくて、撮影が始まるのが待ち遠しかった」とその巧妙なストーリーにのめり込んだという。エスターとの身長差を出すため、スタイルズは高さ18センチの厚底のブーツを履き、さらに走らなければならないという苦労もあったという。
エスターがアメリカに来た経緯や過去が明かされる本作について、ベル監督は「イザベルが少女を演じるんだ。今から楽しみで仕方ない。みんなやる気だよ」と期待を込める。そして映像の中には、ボディダブル(代役)を務めた2人の少女の姿も。
イザベルにとって2人の存在は大きな助けになったようで「私を小さく見せるために様々な工夫を凝らしてる。その一つの方法が2人のボディダブルに演じてもらうこと。2人との共演が最も楽しかった」と、現場には3人のエスターがいたことを明かした。
映画的トリックでスクリーンに戻ってきた10歳のエスター。成長したファーマンの更なる怪演にも期待が高まる。
『エスター ファースト・キル』は3月31日(金)よりTOHOシネマズ日比谷ほか全国にて公開。