2022年アヌシー国際アニメーション映画祭クリスタル賞(最高賞)受賞のアニメーション映画『プチ・二コラ パリがくれた幸せ』より、日本版予告編が解禁された。
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本作は、世界中で愛されるフランスの児童書「プチ・二コラ」誕生秘話を、原作者2人の喪失と創造の人生とともに描くアニメーション。
この度解禁された日本版予告編は、冒頭から本作の世界観が満載。1955年、パリの小さなカフェで、イラストレーターのジャン=ジャック・サンペは、友人のルネ・ゴシニに「君には文才がある、一緒に組まないか」と提案する。そして「君が物語を作って 僕が絵を描くのさ」と意気投合した2人はやんちゃな男の子ニコラを主人公にした物語を紡ぎ始める。
学校での写真撮影に大騒ぎするニコラと友達のエピソードでは、「普通すぎ?」と心配するサンペに、「イメージ通り、完璧だよ」とゴシニが応え、学校の先生のイメージを膨らませる際には「服はワンピース 髪はシニョン 生徒のマドンナだ」「マリリン・モンローっぽすぎる」とワインを片手に話し合う。小さなアトリエでの親友2人の共同制作は楽しさに満ち溢れていた。
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しかしサンペとゴシニ2人にはそれぞれ辛い過去があり、サンペは、幼いころ親子関係が悪く、暗い子ども時代を過ごしていた。ゴシニには第二次世界大戦当時、ナチス・ドイツのフランスへの侵攻により母の兄妹が強制収容所に送られたという過去があった。“悲しみ”を知っているから、“幸せ“な物語が紡げたサンペとゴシニ。そして二コラを通して楽しい子ども時代を追体験している2人に、二コラは「新しい物語を書けば元気が出る」と語りかけ、「二人で生み出した”ニコラ”を通して、僕らは生き続ける」と応える。
色彩豊かなパリの美しい映像と、映画『アーティスト』のルドヴィック・ブールスが奏でる楽しい音楽も相まって、心あたたまる予告編となっている。
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また、3月24日(金)より前売り特別鑑賞券が販売開始される。劇場窓口で購入するとスペシャル・クリアファイル(A5サイズ)の特典が付いてくる(先着順、数量限定)。
『プチ・二コラ パリがくれた幸せ』は6月9日(金)より新宿武蔵野館、ユーロスペースほか全国にて順次公開。