第27回釜山国際映画祭で『パラサイト 半地下の家族』に次ぐ大傑作と称された『高速道路家族』。この度、サービスエリアでテント撤去を迫られ絶体絶命なホームレス一家の本編映像が解禁、またチョン・イルのインタビューとともに来日も決定した。
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本作は、ホームレス一家と裕福な訳あり夫婦、2つの家族の偶然の出逢いが火種となるパラサイティック・スリラー。この度解禁された本編映像では、サービスエリアの敷地内に無断でテントを張って暮らしていたギウ(チョン・イル)の一家が、職員にテントを撤去するよう注意を受けるシーンから始まる。
難癖をつけて必死に抵抗するギウと職員が言い争っている声を聴き、テントの中から出てくる妻ジスクと幼い2人の子どもたち。やがて家代わりのテントが壊れてしまい、サービスエリアを追い出されてしまったギウ一家に、予想だにしない苛酷な運命が待ち受けることになる。
さらに、ギウを演じたチョン・イルのインタビューが到着。本作で7年ぶりのスクリーン復帰となったチョン・イルは「今まで演じた役とは雰囲気が違う人物を演じてみたいと思っていた時に台本を受け取りました。ギウはこれまで韓国映画では見られなかったキャラクターで、自分も今まで演じたことのない役柄だったので、とても魅力的でした。脚本を読んですぐにやると言いました」と、ギウのキャラクターに惹かれて久しぶりの映画出演を即決したことを明かす。
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また、家族を愛するホームレスという設定に対してチョン・イルは、「ギウは社会から捨てられたのであって、自分の意志でホームレスになったわけではありません。あの姿が大黒柱として生きていく方法の中で、ギウが選択した最善だったのではないかと思います」と自身の演じた役について語る。
これまで本作を6回観て、毎回違うポイントで涙が出たというチョン・イル。「観るたびに新しい感情が生まれ、家族の意味について深く考える映画になったと思います」と作品への自信を覗かせた。
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そんなチョン・イルの来日が決定、4月21日(金)にシネマート新宿で行われる初日舞台挨拶に登壇する。
『高速道路家族』は4月21日(金)よりシネマート新宿ほか全国にて順次公開。