フローレンス・ピュー主演のNetflix映画『聖なる証』の原作小説の日本語翻訳が、翻訳小説の文庫レーベル・マグノリアブックスから刊行されることになった。
本作は、断食しながら生きる“奇跡の少女”アナと、彼女を観察するために派遣された看護師のリブを描いた歴史フィクション。
1859年、アイルランドの田舎町に英国人看護師リブ・ライト(フローレンス・ピュー)が訪れる。リブはクリミア戦争の従軍看護師で、ナイチンゲールに師事していた。彼女に課されたのは、絶食を続けているにもかかわらず健やかに生き続け、奇跡の少女と名をはせるアナ・オドネルを2週間観察すること。
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医学の訓練を受けたリブは奇跡など信じず、ひみつを暴こうと必死になるが何の糸口も見つからない。少女はほんとうに奇跡の存在なのか?少女はいったい何者なのか?リブがアナを「救うべきひとりの患者」として見つめ始めたとき、さまざまな人間の思惑が明らかになる。少女の生存に必要なのは、信仰か科学か、それとも......?
著者は、アカデミー賞ノミネート作品である映画『ルーム』の原作者エマ・ドナヒュー。その原作「部屋」(土屋京子訳/講談社・2011年)はマン・ブッカー賞の最終候補に選出。映画化の際には脚本も担当し、第88回アカデミー賞脚色賞にノミネートされた。
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マグノリアブックス「聖なる証」は4月20日(木)よりオークラ出版にて発売。
著:エマ・ドナヒュー 訳:吉田育未
定価:1,320円(税込)