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【インタビュー】赤楚衛二が『ゾン100』を通して得た気づき「人生において何が豊かさにつながるのか」

人気漫画「今際の国のアリス」の原作者・麻生羽呂が高田康太郎(作画)と組み、2018年に連載開始した「ゾン100 ~ゾンビになるまでにしたい100のこと」が、Netflix映画として実写化された。

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赤楚衛二『ゾン100~ゾンビになるまでにしたい100のこと~』/photo:You Ishii
赤楚衛二『ゾン100~ゾンビになるまでにしたい100のこと~』/photo:You Ishii 全 20 枚
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撮影時から「早く完成版が観たい!」


――漫画「ゾン100」には具体的な地名も頻出しますし、街中がゾンビであふれかえるシーンなども「実写化できるんだろうか」と思っていたのですが、本編を拝見して驚かされました。

新宿の歌舞伎町のシーンはオープンセットで撮影しました。その時点で「すごい」と思いましたが、完成した映像を観たら歌舞伎町のまんまで「どうやって撮ったんだろう」と自分でも感じてしまうくらいびっくりしました。

歌舞伎町のドン・キホーテのシーンも、再現度が凄まじかったです。実際に働いている方がポップを書いてくださって、商品も全てドン・キホーテに陳列されているものをご用意いただきました。あとはやはりゾンビです。台本を読んでいるときは動きが想像できなかったのですが、現場で見たときに「気持ち悪い! 怖い!」となってしまうほどの完成度でした。

石田雄介監督自身がとにかくエネルギッシュでアキラみたいな人ですし、森井輝プロデューサーもそうで、映画好きで情熱的な人ばかりが集まった楽しい現場でした。ライティングや装置一つひとつへのこだわりが強く、目の前のカットをどう撮っていくか丁寧に話し合いもできて、撮影時から「早く完成版が観たい!」と思っていました。

――赤楚さんが提案したアイデアなどはございますか?

基本的に僕は、自分の中に生まれた違和感を解消するためにアイデアを出すことが多いです。

例えばケンチョを助けに行くシーンでは、僕が「シー!(静かに)」と指を立てるシーンがありますが、そうすることで「『ゾン100』のゾンビは目が見えず音に反応する」を改めて説明できるんじゃないかと思ったのと、その前のシーンで僕と柳くんが大声でセリフを喋っているので(そこでゾンビに気づかれないことが)ご都合主義にならないようにしたい、とは話した記憶があります。

プライベートで見たい作品は?


――インタビューの冒頭で漫画について伺いましたが、赤楚さんは普段漫画をどのような時に読んでいますか?

いまは移動時が多いです。小説などは集中しないと読めないので撮影期間中は難しいのですが、漫画はペラペラとページをめくっているうちにどんどん頭に入ってくるからすごいですよね。僕にとっては簡単に現実逃避できるツールであり、しんどくならないようにしてくれるものでもあります。

――ご多忙の中で自分自身のペースを保つにも、漫画が効いているのでしょうか。

漫画に救われているところは多々ありますが、それだけではどうしようもないところがあって、まさにいま「どうしましょう」という感じです(苦笑)。ちょうどテレビドラマ「こっち向いてよ向井くん」を撮影中なのですが、会話劇でセリフも多いのでここ2週間くらいはセリフ覚えに追われまくっているんです。

僕自身、セリフを覚えるのがあまり得意じゃないので前もってしっかり準備していく必要があるのですが、「ペンディングトレイン―8時23分、明日 君と」がクランクアップした直後にこちらの撮影が始まったので、なかなか大変で。ただようやく「うわ、ヤバい」と言えるくらいの余裕は持てるようになりました。

――連続してドラマ出演が続いていますもんね。Netflixの「悪霊狩猟団:カウンターズ」がお好きと伺いましたが、いまはなかなか映画やドラマを観ている時間もなさそうですね。

そうですね。僕はできることなら365日動き続けていたいタイプなのでモチベーション自体はずっと高いのですが、ただただセリフ覚えが苦手なぶん心の底から「ドラえもん」の“アンキパン”が欲しい!と思っています(笑)。

ただ、何かしら息抜きの場所は持っていたいとも思うので、ちょっと余裕ができたら観たい作品を探すところから始めたいです。最近の作品だと、公開したばかりの『君たちはどう生きるか』は気になっています!

【赤楚衛二】スタイリスト:壽村 太一/ヘアメイク:廣瀬瑠美

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《text:SYO/photo:You Ishii》

物書き SYO

1987年福井県生。東京学芸大学卒業後、映画雑誌の編集プロダクション、映画WEBメディアでの勤務を経て、2020年に独立。映画・アニメ・ドラマを中心に、小説・漫画・音楽・ゲームなどエンタメ系全般のインタビュー、レビュー、コラム等を各メディアにて執筆。並行して個人の創作活動も行う。

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