高良健吾主演『罪と悪』より新場面写真が解禁された。
数々の作品で助監督を務めてきた齊藤勇起がオリジナル脚本を手掛け、初監督した本作は、犯罪が多様化する現代に「罪」と「正義」の意味を問い、人間の本質に迫るさまを描く本格ノワールミステリー。
主演には、2006年『ハリヨの夏』でデビュー以来、数多くの話題作に出演し続けている俳優・高良健吾。荒んだ家庭環境に育ち、現在は地元の不良たちを集めて闇の仕事も請け負う会社を経営する社長<春>を演じる。
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高良さんと齊藤監督はこれまで何度も現場を共にしており、監督の中で春を演じるのは「大好きな役者さん」である高良さん以外考えられなかったという。家が近所だった時期がある2人。コーヒーを飲みがてら、「まだプロットもない段階から齊藤さんのデビュー作への想いは聞いていました」と高良さんはふり返る。
「齊藤さんはとにかくスーパー助監督だったんです。現場に齊藤さんがいれば僕らも安心できるし、仕切りも素晴らしくて」と話すが、高良さんが最初に脚本を一読した時は、あえて自分がどの役をやるのかは知らされなかったという。
「僕は正直最初は“晃かな?”と思って読みました。そしたら春だったので、これは難しいぞと。サスペンスの要素がある物語なので、僕たちの芝居のニュアンスでいろんなことが少しずつ変わってしまう怖さも感じたし、何より役に説得力を持たせることの難しさですね。ある意味でちゃんとしたフィクションだからこそ、しっかり嘘をついて、リアルじゃないことをリアルにしていくイメージ。それが春は一番難しそうだなと思いました」と早くから作品に関わっていたからこその理解度で役柄を解説している。
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この度解禁されたのは、そんな主人公・春の姿を捉えた新場面写真。サングラスをかけどこかへ電話している様子、椅子に座り怪訝そうな表情を浮かべる様子、そして笠原(佐藤浩市)をまっすぐに見つめる姿からは、いままでのキャリアを積み重ねてきて貫禄を持った高良さんの演技が伺える。
そんな高良さんと、初監督を務める齊藤監督が並々ならぬ覚悟を持って挑んだ本作に、ますます期待が高まる。
『罪と悪』は2月2日(金)より全国にて公開。