『幸福なラザロ』アリーチェ・ロルヴァケル監督の最新作『墓泥棒と失われた女神』より場面写真と、グレタ・ガーウィグ監督からのコメントが到着した。
「ローマの地下は掘れば遺跡」と言われるように、ヨーロッパにおける古代文明の中心地で、かつては遺跡を許可なく発掘する墓泥棒が多発したという、イタリアならではの着想から生まれた本作。80年代、イタリア・トスカーナ地方の田舎町を舞台に、遺跡発見という特殊能力を持っている考古学愛好家のアーサーが、美しい女神像を発見したことで騒動に巻き込まれていく様子が描かれる。
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この度、新たに解禁されたのは場面写真11点。主人公アーサーと個性豊かな墓泥棒たちがダウジングでお宝を探したり、お祭りを楽しむ様子をはじめ、墓泥棒たちが発見した世にも神秘的な女神像の姿が捉えらえている。
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しかし、続く写真では首がない女神像の姿も。稀少な価値を持つ女神像をめぐって美術商の女性と墓泥棒たちの間で巻き起こる騒動の様子も垣間見える。そして、アーサーの忘れられない恋人・べニアミーナの写真が意味深に飾られている様子も切り取られている。
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そして、監督作『バービー』が社会現象レベルの世界的大ヒットを記録し、第77回カンヌ国際映画祭の審査委員長を務めることでも話題のグレタ・ガーヴィグが、米タイム誌の「ウーマン・オブ・ザ・イヤー」でのトークイベントやインタビューなどで「いま夢中の映画監督」として度々アリーチェ・ロルヴァケル監督について話題にしている。
新作についても「『墓泥棒と失われた女神』に陶酔して幸福感に包まれた。これは決して彼女にしか作れない映画だ」と賛辞を贈っている。
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そんなロルヴァケル監督は、カンヌ国際映画祭において長編2作目の『夏をゆく人々』(15)でグランプリ、『幸福なラザロ』(19)で脚本賞を受賞したことを契機に一躍世界的に注目を集め、まさに“カンヌの申し子”とも言える存在。その唯一無二の才能に惚れ込んだマーティン・スコセッシやアルフォンソ・キュアロンらが製作のバックアップに名乗りをあげている。
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また、ガーヴィグをはじめ、ソフィア・コッポラやケリー・ライカートなど一線で活躍する女性監督らが好きな映画監督として度々ロルヴァケルの名を挙げている。そんな、女性監督の潮流の中心人物になりつつある、ロルヴァケル監督の最新作。世界中の映画人から熱い視線を浴びている本作にますます期待が高まる。
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▼グレタ・ガーウィグ監督 コメント
私がいま夢中になっている監督はアリーチェ・ロルヴァケル。
『墓泥棒と失われた女神』に陶酔して幸福感に包まれた。
これは決して彼女にしか作れない映画だ。
――グレタ・ガーウィグ(『バービー』)
『墓泥棒と失われた女神』は7月19日(金)よりBunkamura ル・シネマ渋谷宮下、シネスイッチ銀座ほか全国にて順次公開。