ミッキーマウスが凶悪な殺人鬼と化すホラー映画『マッド・マウス ~ミッキーとミニー~』より、監督を務めたジェイミー・ベイリーのオフィシャルインタビューが解禁された。
1928年に短編アニメ『蒸気船ウィリー』でデビューしたミッキーマウスが、著作権保護期間の終了を機にホラー映画として製作された本作。
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プロデューサーのサイモン・フィリップスは、企画の始まりについて「プーのホラー映画ができたらしいという話になって、じゃあミッキーの映画を撮らないとねというような流れになった。しかもミッキーは2024年の1月にパブリックドメインになるらしいということで、今すぐ始めないと間に合わないということで、すぐに準備を始めたんだ」とかなりスピード感をもって着手したことを語った。
影響を受けた作品についてジェイミー・ベイリー監督は「サム・ライミの『死霊のはらわた』シリーズが大好きなんだ。『エルム街の悪夢』『ハロウィン』とかのクラシックがね。だから僕たちも怖い映画を撮りたいと思ったんだ。怖いといっても面白い怖さだけどね。どのぐらい怖くできるかと考えた時、『死霊のはらわた』のトーンが僕たちの目指すところだった」と明かす。
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本作でミッキーの殺人の理由が定かではない点については、「マイケル・マイヤーズの『ハロウィン』が典型的な良い例で、なぜ人々を殺すのか理由が描かれていない。殺人鬼はただ殺人鬼であって、ただ恐ろしいだけなんだ。『蒸気船ウィリー』のミッキーを観ると恐ろしいよ。非常にサディスティックだ。ミニーを笑わせるためだけに他の動物を拷問するからね。1920年代の感覚が今のものと違うということだけど。それが僕の考えで、ミッキーが人を殺すのは彼が『蒸気船ウィリー』のミッキーでサディスティックだからだよ」とコメントした。
最後に観客に向けて、「是非この映画を楽しんでください。楽しめると思うよ。バカバカしくて、可笑しくて。観たことを後悔しないと約束するよ」と明るく締めくくった。
『マッド・マウス ~ミッキーとミニー~』は3月7日(金)より新宿ピカデリーほか全国にて公開。