Netflixシリーズ『おつかれさま』は、著名な俳優が次々に出演してくるドラマだったが、後半に入ってキム・ソンホもパク・チュンソプの役で登場してきた。
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チュンソプはクムミョン(演者IU)がアルバイトをしていた映画館で宣伝用看板の絵を描く画家であった。どこか捉えどころのない青年であり、本当に芸術家らしい雰囲気を持っていた。
劇場主がもっと派手な看板を描いてもらいたいというのに、勝手に独自の画風を生かしてしまう。そういう意外性のあるキャラがとてもユニークだった。
しかし、彼はクムミョンに対してとても重要な役割を持っていた。というのは、クムミョンが生命の危機に陥った時に彼女を背負って病院まで駆けつけてくれたのだ。どうして、そこまでやったのか。彼がクムミョンに心を寄せていたことは明らかだった。
しかし、チュンソプの恋心は片思いに終わるはずだった。なぜなら、クムミョンはヨンボム(演者イ・ジュニョン)と婚約して結婚寸前だったからだ。ところが、ヨンボムの母親の非道な干渉によって、クムミョンは結婚を断念した。

チュンソプを好青年のままに演じていた
ヨンボムにとっては痛恨の破談であり、彼は諦めきれなかった。それでも、クムミョンは1年をかけて粘り強く彼を説得してヨンボムと別れた。
その後に再び現れてきたのがチュンソプであった。彼は髭も剃り、あか抜けていた。たまたまクムミョンがバスに乗っている姿を見た彼は必死になってバスを追いかけて行った。一度目は失敗したが、二度目は無事にバスに乗ってクムミョンと再会を果たすことができた。
やがて2人の感性がうまくマッチして結婚に至った。チュンソプの持っている優しさと芸術性はクムミョンを必ず幸せに導いていく、という流れは『おつかれさま』の終盤を華やかに彩っていた。
そうしたチュンソプをキム・ソンホが好青年のままに演じていた。豪華な俳優陣が集った『おつかれさま』の中でも、彼が出演していた意義はとても大きかった。
文=康 熙奉(カン・ヒボン)
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