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福士蒼汰が韓国ドラマで「覚醒」!?『恋の通訳、できますか?』で見せたクセ強な“ロマンス王子”

Netflixで配信2週目にして世界60カ国でTOP10入りを記録した、『恋の通訳、できますか?』。近年増えている日韓俳優共演ドラマの中でも、本作が放つ独特の空気感の中心にいるのが、日本人俳優・福士蒼汰だ。

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Netflixで配信2週目にして世界60カ国でTOP10入りを記録した、『恋の通訳、できますか?』。近年増えている日韓俳優共演ドラマの中でも、本作が放つ独特の空気感の中心にいるのが、日本人俳優・福士蒼汰だ。

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爽やかなイメージを脱ぎ捨て、彼が演じるのは「痛いけど憎めない」クセ強な2番手男子。物語をかき乱す存在でありながら、その存在が、メインカップルの恋を一筋縄ではいかないものにし、作品に独特の余韻を残している。

恋をかき乱すヒロという存在

多言語通訳士のチュ・ホジン(演者キム・ソンホ)が、人気女優チャ・ムヒ(演者コ・ユンジョン)の通訳を務めることから始まるロマンティック・コメディ『恋の通訳、できますか?』。言葉と感情のズレに翻弄されながら、惹かれ合っていく二人の関係を描いている。そこに割って入るのが、福士演じる日本人俳優・黒澤ヒロだ。

(画像=Netflix)

“ロマンスの王子”と呼ばれるヒロは、序盤こそ傲慢で刺々しい「痛い男」。恋愛バラエティ番組『ロマンティック・トリップ』で共演するムヒを、「パッと出の女優」と見下し、日本語でさんざん悪態をつく。ところがムヒへの恋心が芽生えた瞬間から、ヒロは一転して“ダメで愛おしい男”へと変わっていく。高すぎる自尊心と、不器用なもろさの同居が、単なる嫌な男で終わらせず、視聴者がつい目で追ってしまう、愛おしさすら感じさせる存在へと押し上げる。そしてヒロの攻撃性があるからこそ、通訳であるホジンの存在が際立ち、皮肉にもホジンとムヒの距離は縮まっていく。

さらに「韓国語はさっぱりわからない」状態から、あっという間に韓国語を身につけていく様子は、ヒロのムヒに対する感情の変化を端的に物語る。終盤、ヒロの感情が先走り思わず放たれる韓国語の「カジマ(=行くな)」。このひと言にドキッとして、思わず一時停止して、何度もリピートした視聴者も少なくないはずだ。

(画像=Netflix)

監督を唸らせた「適応力」

ユ・ヨンウン監督も合同インタビューで、福士のキャスティングについて、作品に対する姿勢そのものを評価している。もともと韓国文化への関心が高く、出演が決まる以前から語学の準備を進めていた点に加え、撮影が進むにつれて現場でのコミュニケーション力も大きく伸びていったという。言葉や環境の違いを前向きに吸収し、役柄を自分のものとして立ち上げていく姿勢が、キャラクターを成立させる決定打になったと語っている。

韓国ドラマ特有のテンポ感や感情表現の中でも、日本俳優ならではの繊細さが埋もれることなく、むしろ“覚醒”した点も目を引く。現場の演出に柔軟に溶け込みながら、計算された「愛すべき隙」を残す。そのバランス感覚こそが、監督を唸らせた福士の適応力と言えるだろう。

日韓で分かれたヒロ、そして福士蒼汰の見え方

前回のコラムでは、本作に対する日韓の受け止め方の違いを整理した。日本では空気感や余白を情緒的に味わう声が多く、韓国では構成や説得力をより厳密に見る──その日韓の温度差は、福士蒼汰、そして彼が演じたヒロというキャラクターにも表れている。

日本では「ダメ男ぶりが新鮮」「愛すべき“ロマンス王子”」として感情的に受け入れられ、福士の新たな一面を楽しむ視線が中心だ。恋のライバルでありながら、「不憫さ」すら愛され、日本人俳優が韓ドラの2番手男子として自然に溶け込んだ点に、驚きと好意が集まった。

(画像=Netflix)

一方、韓国ではキャスティング当初の懸念を超え、「韓国語の発音が自然」「感情の変化がきちんと伝わる」「存在感が強い」と、演技そのものが冷静に評価されている。韓国が日本人俳優に期待する〈清潔感〉と〈ミステリアスさ〉に確かに応えつつ、一人の俳優として受け入れられた点は大きい。その一方で「描写が足りない」「もっと活かせたはず」という脚本への不満も語られている。

ナルシストで自分本位だったヒロが、悔しさや劣等感を抱えながら、愛を通じて少しずつ変わっていく。それは韓国ドラマが最も得意とする「愛を知らなかった男が、愛を知って、人として成長していく物語」の核心だ。本作では、その役割をサブキャラクターであるヒロが引き受けている点が面白い。

日韓俳優の共演が現在の日韓ドラマのひとつのトレンドでもあるが、本作で印象に残るのは、言葉や感情のズレ、立場の違いから生まれる「届かなさ」を丁寧に描いている点だ。ヒロが何度も感じたであろう「もし自分が先に出会っていたら」「もし自分が韓国人だったら」という悔しさは、報われない恋の感情として、物語全体に静かな切なさを滲ませている。本作を何度も見返したくなる理由は、ここにもある。

(文=田名部 知子/Xで気ままなソウルの日常を発信中:@t7joshi)

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