日本ドラマやNetflixオリジナル作品で、日韓俳優の共演が増えてきたこの頃。日本では2024年に放送された『Eye Love You』を起点に一気に広がりを見せた印象だが、実は2000年代前半にも日韓合作のドラマが制作されている。
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そこで今回は、懐かしのあの作品から2026年に放送がスタートした最新ドラマまで幅広く紹介したいと思う。
①『キンパとおにぎり~恋するふたりは似ていてちがう~』(テレビ東京系/Netfix)

これまでいわゆる「ドロドロ系」のドラマが続いていた、テレビ東京の深夜ドラマ枠「ドラマプレミア23」。そのなかで久々の日本人男性と韓国人女性の、もどかしくも温かな恋を描いたピュア・ラブストーリーだ。本作は「キンパとおにぎりのように、見た目や材料は似ているのに、食べると味は違う」という印象的な言葉をモチーフに、日本と韓国、国籍の異なる二人の恋愛模様を描くオリジナル作品である。
主人公・長谷大河を演じるのは赤楚衛二。大学駅伝のエースとして将来を期待されながらも挫折を経験し、現在は小料理店でアルバイトをしながら日々を過ごしている青年。韓国から日本へ留学し、アニメーションを学ぶ大学院生パク・リン役をIZ*ONE出身で日本でも高い人気を誇るカン・ヘウォンが務めている。文化や価値観の違いに戸惑いながらも、少しずつ距離を縮めていく二人の関係が、丁寧に描かれていく。Netflixでも世界独占見放題配信中。各話、地上波放送と同時タイミングで配信され、日本のみならず世界中の視聴者に向けて届けられる注目の恋愛ドラマだ。
主題歌にはaespaの新曲『In Halo』、挿入歌にはNCT WISHの『Same Sky』を起用。劇中の音楽は韓国で活躍するシンガーソングライター兼ピアニストのJeon Jin Hee(チョン・ジンヒ)が担当している。作品公式HPも日本語と韓国語の両方で作成されており、テレ東の本気度がうかがえる。
②『DREAM STAGE』(TBS系)

K-POP業界を舞台に、夢にすべてを懸ける若者たちの成長と絆を描くTBS金曜10時枠のスポ根ドラマ。本作では、デビュー前の7人組ボーイズグループ・NAZEが物語の中心となり、ドラマ放送前から「プレ活動」として楽曲配信やライブ・イベント・各種コンテンツ展開など、リアルと物語が連動する新しい試みにも挑戦し話題となった。
物語の軸となるのは、過去に問題を起こし業界を追放された日本人プロデューサー(中村倫也)と、韓国の弱小芸能事務所に所属する落ちこぼれ練習生7人。世代も国籍も異なる彼らが衝突を繰り返しながらも同じ夢に向かって歩み、強い絆で結ばれていく姿を描いていく。
劇中に登場するボーイズグループNAZEは、韓国出身のユンギ、アト、キムゴン、ドヒョク、タイ出身のターン、そして日本出身のカイセイとユウヤという多国籍メンバーで構成。夢を追うことの厳しさ・尊さや熱い友情を描く、K-POP×青春×スポ根ドラマの新境地となるような一作だ。イ・イギョンや女性アイドルグループ RAINBOWのメンバーのキム・ジェギョンなど、韓国俳優陣が出演しているのも見どころである。
③『コネクト』(Disney+)

日本のホラー・サスペンス界を代表する三池崇史監督と、『愛の不時着』『二十五、二十一』などヒット作を次々と生み出してきた韓国の制作会社スタジオドラゴンがタッグを組んだことでも話題となった作品。
本作は、韓国の人気ウェブマンガを原作にした異色のバイオレンス・スリラー。主人公は、不死身の再生能力を持つ新人類「コネクト」の青年ハ・ドンス(チョン・ヘイン)。ある日、臓器売買集団に襲われ片目を奪われるが、その眼を移植された相手と「視覚が共有される」ということが発覚。新たな持ち主は猟奇的な連続殺人鬼だった。
韓国ドラマへの参加は本作が初だった三池崇史監督。韓国のキャスト・スタッフと連携し、三池ワールド全開のバイオレンス表現と韓国ドラマならではの緻密なストーリーテリングを融合させた。
④『friends』(TBS系)

元祖日韓共同制作ドラマともいえる本作品。まだ「韓流」という言葉が一般的ではなかった時代に、サッカーW杯日韓共催をきっかけに誕生したドラマだ。2002年に日韓同時放送された史上初の試みとしても、大きな話題を呼んだ。主演は日本の人気女優・深田恭子と、韓流四天王の一人として高い人気を誇るウォンビン。当時すでに韓国でトップスターだったウォンビンだが、この作品への出演をキッカケに日本でも一気に知名度を高め、後の韓流ブームの先駆けとなった。
ストーリーは、香港で偶然出会った日本人女性・智子(深田恭子)と韓国人青年・ジフン(ウォンビン)の切なくもピュアな恋を描くというもの。さまざまな出来事を通して、二人は互いに強く惹かれ合っていく。やがて舞台は東京とソウルへと移るが、遠距離恋愛という新たな試練が二人を待ち受けていた。
この作品には、のちに『パリの恋人』で大ブレークするイ・ドンゴンや『朱蒙(チュモン)』でトップ女優の仲間入りを果たしたハン・ヘジンも出演している。今見ると豪華なキャスティングも見どころの一つだ。
(文=豊田 祥子)
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