俳優パク・ビョンウンが、“澄んだ瞳の狂人”イ・チュンウォン役を怪演し、新たな悪役像を作り上げた。
パク・ビョンウンは、JTBCドラマ『マンションのお仕事』(Netflixで日本配信中)で、建設会社の代表であり、高級マンション「トゥルーバリュー」のペントハウスに暮らすイ・チュンウォン役を演じ、狂気をはらんだ熱演で強烈な存在感を放った。これまで数々の作品で確かな演技力を発揮してきた彼は、今回の作品でも従来の悪役像にとらわれないキャラクターを作り上げ、演技の幅を改めて証明した。
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穏やかな笑顔の裏に潜む狂気…奇怪な行動で圧倒
パク・ビョンウンは物語の序盤から対立と葛藤の中心に立つイ・チュンウォンを独自の演技で表現し、作品の緊張感を牽引した。穏やかな表情とゆったりとした話し方の裏に冷酷な本性を隠しながら、ふとした瞬間に感情を一変させるなど、繊細な演技でキャラクターを立体的に描き出した。特に、穏やかに微笑んでいたかと思えば、次の瞬間には狂気を帯びた眼差しを見せる二面性は、パク・ビョンウンの緻密な演技によって鮮烈に表現された。
残酷さと無邪気さを行き来するイ・チュンウォンの二面性も、パク・ビョンウンは巧みな緩急で表現。遊び場でトランポリンを跳んだり、オフィスでぶら下がり健康器に乗ったり、「キリマンジャロのヒョウ」を熱唱したりと、常人には理解しがたい行動を無表情かつ淡々とこなし、不穏な空気を漂わせた。一般的な感情の流れから外れた彼の言動が、視聴者の緊張感をさらに高めた。
罪悪感のかけらもない非道ぶり…細部まで作り込まれたキャラ
ソ・ガンウォン(演者ペク・ヒョンジン)をネームプレートで激しく殴り、死に至らしめた後、手や顔、服に血が付いたまま何事もなかったかのように街を歩くシーンや、パク・ヘガン(演者チソン)が父親のように慕っていたパク・ヨンマン(演者チョン・ジニョン)を死に追いやった後、葬儀場を訪れるシーンでも、パク・ビョンウンの演技力が際立った。極めて残酷な行動に及びながら、罪悪感や動揺を一切見せないイ・チュンウォンという人物を、単なる悪人ではなく、確かな存在感を持つキャラクターとして視聴者に印象づけた。

さらに、船上で高級魚の刺身を相手の口に無理やり押し込み、その上から酢コチュジャンまでかける場面では、イ・チュンウォンの異常性をより不気味に際立たせた。極限状態に置かれてもまったく表情を変えないイ・チュンウォンの平然とした姿が、かえってその場面の恐ろしさを際立たせた。
何よりパク・ビョンウンは、簡単には理解しきれないイ・チュンウォンという人物を、単なる「悪人」として描かなかった。幼少期の傷や歪んだ内面を抱える人物像を丁寧に積み重ねながら、場面ごとに話し方や表情、視線、呼吸まで細かく変化させ、独特のキャラクターを作り上げた。何気ないセリフさえも不気味な威圧感を帯びさせ、相手の心の内まで見透かすような鋭い眼差しで強烈な存在感を放った。
最終回は視聴率7.7%…痛快な勧善懲悪の結末
このようにパク・ビョンウンは、『マンションのお仕事』を通じてまた一つの当たり役を作り上げた。穏やかで淡々とした姿から一転、瞬時に狂気をむき出しにするなど、極端な感情の振れ幅を自在に行き来し、これまでにないヴィラン像を提示した。シーンごとに異なる顔を見せる圧倒的な演技力で、最後まで強烈な存在感を放った。
8月16日に放送された『マンションのお仕事』最終回では、これまで犯してきた罪の代償を払うことになるイ・チュンウォンの姿が描かれ、勧善懲悪の結末を迎えた。パク・ビョンウンは最後まで自らの地位や財産を守ろうともがく人物の切迫感を熱演し、物語への没入感を高めた。
(記事提供=OSEN)
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