日本最大規模の映像アートの祭典「イメージフォーラム・フェスティバル2026」の全ラインアップが映画祭公式サイトにて解禁された。第40回目を迎える同映画祭は、9月19日(土)から東京・渋谷のシアター・イメージフォーラムで開催され、以降は京都・名古屋・広島・福岡で順次公開される。
映画祭の顔となるプログラム「東アジア・エクスペリメンタル・コンペティション」は、日本、中国、香港、マカオ、台湾、韓国の東アジア地域を対象とした一般公募部門。今年は過去最多となる585作品の応募があり、厳正な一次・二次審査を経てノミネートされた20作品を上映する。

ノミネート作品には、世界四大アニメーション映画祭への出品など国際的に活躍する和田淳の『ちいさなうりぼう』や、「韓国美術家賞2026」の最終候補に選出され脚光を浴びるホン・ジンフォンの最新作『オー・バレンタイン』などが含まれる。また本年から新設された部門「ジャパン・エクスペリメンタル」では、新進日本人作家による5作品が選出された。

最終審査は、アニメーション作家の折笠良氏、映画評論家の樋口泰人氏、映画作家・キュレーターのマリー・ロジエ氏の3名が会期中に行う予定。9月25日(金)の授賞式では、入賞6作品と観客賞が発表される。
メインプログラムはマリー・ロジエの特集上映

メインプログラムとなる招待作品部門では、カンヌやベルリン映画祭、MoMA、ポンピドゥー・センター等で特集が組まれる映画作家であり、本映画祭の審査員も務めるマリー・ロジエの特集上映「マリー・ロジエ特集:アンダーグラウンド・スーパースターズ」を開催。ミュージック集団レジデンツや伝説的バンド・スーサイドのアラン・ヴェガなど、名だたるアバンギャルド・アーティストに密着したドキュメンタリーや短編等の8作品を上映する。同時期には東京日仏学院エスパス・イマージュでも、マリー・ロジエの初期作品を含む14本の特集上映が行われ、本邦初となる大規模なレトロスペクティブとなる。

またその他の注目企画として、60年代の旧ユーゴスラビアで花開いたアンダーグラウンド映画のムーブメントを特集する「ユーゴのアンダーグラウンド・シネクラブ」、メキシコを拠点に活動しMoMAやロッテルダム国際映画祭など国際的な映画祭や美術館等で上映され注目を集める映像集団「コレクティーボ・ロス・イングラビドス」の特集企画を実施予定だ。
イメージフォーラム映像研究所の50周年を記念した上映も
日本映画のプログラムでは、今年4月に逝去した映像作家・金井勝の足跡をたどる「シュルレアリスムの王国 追悼・金井勝」、1977年にスタートし多数の映画作家を育成してきたイメージフォーラム映像研究所の50周年を記念した「イメージフォーラム映像研究所の50年」を上映。同プログラムでは、真利子哲也が卒業制作として撮った8ミリフィルムの短編『極東マンション』や、昨年10月に逝去した大木裕之の『松前君の映画』など27本の卒業制作をセレクト。ほか、パフォーマンスやインスタレーション上映、監督を招いてのティーチインなど、連日多彩なイベントが実施される。

映画祭のメインビジュアルには、ミュージシャン・近田春夫によるイラストレーションが起用された。今年度のテーマは「氾濫する映画」で、世界中から集結したエネルギッシュな作品群を堪能できる7日間となる。
「イメージフォーラム・フェスティバル2026」〈氾濫する映画〉
日程:9月19日(土)~9月25日(金)
会場:シアター・イメージフォーラム/寺山修司(イメージフォーラム3階)
全国順次開催
【京都】出町座 10月16日(金)~10月22日(木)
【名古屋】ナゴヤキネマノイ 11月7日(土)~11月13日(金)※11月10日(火)休館
【広島】広島市映像文化ライブラリー 11月24日(火)~11月29日(日)
【福岡】福岡市総合図書館映像ホール・シネラ 12月9日(水)~12月13日(日)
同時開催:“マリー・ロジエ特集:アンダーグラウンド・スーパースターズ” 初期作品含む長短編14本上映!
場所:東京日仏学院エスパス・イマージュ
2026年9月18日(金)・19日(土)・20日(日)・27日(日)


