NODA・MAP番外公演「THE BEE」(原作:筒井康隆「毟りあい」)が11月2日(月)より本多劇場にて上演されることがわかった。出演は高橋一生、二階堂ふみ、河内大和、川平慈英の4人。演出は野田秀樹が担当する。
家路を急ぐ平凡なサラリーマン、井戸が我が家の前で遭遇したのは警察とマスコミの喧騒だった。脱獄犯・小古呂が井戸の妻子を人質にとり、井戸宅に立てこもっていたのだ。井戸は妻子を救出しようと、どこか頼りない警察と共に行動を起こすが、事態は思わぬ展開へむかう…。
「THE BEE」(原作 筒井康隆「毟りあい」)は、2003年に野田秀樹が英国で現地の俳優たちと始めたワークショップから誕生した。2003年は9.11同時多発テロ事件への報復としてイラク戦争が勃発した年でもあり、野田はワークショップの題材に筒井康隆の短編小説「毟りあい」を選んだ。
戯曲を最初から全て英語で執筆し、キャサリン・ハンターら英国人俳優達や、作家コリン・ティーバン(英語版共同脚本)と作業を重ねながら創作。2006年にロンドンのソーホー・シアターで初演し、絶賛を受けた。
2006年のロンドン初演から20年。戯曲が描く物語のインパクトと時代性は、むしろ初演から20年目となる今日も増すばかりだ。野田は前回(2021年)公演より、本作では演出のみに専念している。
「THE BEE」(原作 筒井康隆「毟りあい」)は2021年以来5年ぶりの上演となる。ロンドン、N.Y.、香港、エルサレム、パリなど10か国14都市で上演され、世界各地で称賛を集めてきた作品だ。
2026年3月末で東京芸術劇場の芸術監督を退任した野田が、かつて自身が率いた「劇団 夢の遊眠社」の公演拠点だった本多劇場に、実に40年ぶりに帰還する。1982年の開場以来、東京の小劇場演劇の中心的存在である本多劇場の386席の空間で、4人の豪華キャストが「THE BEE」を繰り広げる。

主演の高橋一生が演じるのは、平凡なサラリーマン、井戸役。これまでキャサリン・ハンター、野田秀樹、阿部サダヲらが演じてきた物語の中心的存在とも言える役を、今回、野田は高橋に託した。
2021年の「フェイクスピア」(第29回読売演劇大賞最優秀男優賞受賞)におけるmono役、2023年の「兎、波を走る」における脱兎役と、近年のNODA・MAP作品において重要なキャラクターを演じ、圧倒的な存在感で観客を魅了してきた高橋が見せる2026年・最新バージョンの井戸の姿が注目される。
リポーターとストリップダンサー、小古呂の妻を演じるのは二階堂ふみ。2024年の「SHOGUN 将軍」で初のハリウッド作品参加を果たした二階堂が、満を持してNODA・MAP作品に初参加する。
実は二階堂は、本作とは全く関連のない時期に実施された野田のワークショップに単身応募し、参加。その熱意と才気が今回の出演につながった。高橋演じる井戸と対峙する"脱獄囚の妻"であり、"脱獄囚の息子の母親"でもある小古呂の妻の妖艶な変容を二階堂がどう演じるかが見どころだ。
リポーター、シェフ、そして横柄な権力を振りかざす百百山警部を演じるのは河内大和。前回(2021年)の「THE BEE」(原作:筒井康隆「毟りあい」)で同役に大抜擢され、この際の演技が業界関係者の目に止まり、のちにドラマ「VIVANT」や映画『8番出口』への出演に繋がった。ある意味"出世作"とも言える本作へ堂々凱旋し、異例の連続登板となる。
下卑た警官・安直、脱獄犯・小古呂、6歳児・小古呂の息子、リポーターを演じるのは川平慈英。2021年に高橋一生と同じくNODA・MAP初参加となった「フェイクスピア」で鮮烈にしてポジティブな存在感を見せつけ、前回(2021年)の「THE BEE」(原作:筒井康隆「毟りあい」)でも同役を担った川平が、河内大和共々、連続登板を果たす。野田が全幅の信頼を寄せる川平が目まぐるしく演じる4役は、前作以上に"注目必至"と言えるだろう。
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野田秀樹直筆

「THE BEE」(原作:筒井康隆「毟りあい」)は11月2日(月)~12月6日(日)、本多劇場にて上演。10月18日(日)10時よりチケット発売。


