※本サイトはアフィリエイト広告を利用しています

本多猪四郎監督・田中友幸プロデューサーがVES殿堂入り 『ゴジラ』の生みの親2人、円谷英二に続く栄誉

米ビジュアル・エフェクツ・ソサエティ(VES)が9月4日、1954年『ゴジラ』を生んだ本多猪四郎監督と田中友幸プロデューサーをVES Hall of Fameに迎えた。2025年の円谷英二特技監督に続く2年連続の日本人殿堂入りで、日本支部の始動も控えるなか、特撮の国際的再評価が加速…

最新ニュース スクープ
注目記事
courtesy of the Visual Effects Society
courtesy of the Visual Effects Society 全 3 枚
拡大写真

米ビジュアル・エフェクツ・ソサエティ(VES)は9月4日、ロサンゼルスのスカーボール文化センターで「VES Honors Celebration 2026」を開催し、映画監督の本多猪四郎氏と映画プロデューサーの田中友幸氏を「VES Hall of Fame」に迎えた。2025年の円谷英二特技監督に続く日本人の殿堂入りであり、1954年の『ゴジラ』を生み出した中核メンバーが相次いで国際的な評価を受けた形となる。



「ゴジラ」を世界に送り出した監督とプロデューサーを顕彰

VES Hall of Fameは、発明、科学的貢献、芸術・技術・コミュニケーションの発展などを通じて視覚効果の分野を前進させた専門家・先駆者に贈られる顕彰である。今年はほかに、『タイタニック』『アバター』シリーズを手がけたプロデューサーのジョン・ランドー氏、「スーパーマリオネーション」を開発し『サンダーバード』などを生んだ英国のジェリー・アンダーソン氏の2名が同時に選出された。

本多氏は特技監督の円谷英二氏とともに怪獣映画というジャンルを確立した先駆者の一人。デビュー作『青い真珠』(1952)で水中撮影を実現し、続く『ゴジラ』(1954)は映画史上最長寿シリーズの一つへと発展した。その後20年間に『モスラ』(1961)、『キングコング対ゴジラ』(1962)、『モスラ対ゴジラ』(1964)など、ゴジラシリーズおよび東宝怪獣映画の作品を数多く手がけた。なお、授賞式には本多氏の遺族が出席し、孫と曽孫が代理で顕彰を受けた。

田中氏は200本を超えるクレジットを持つプロデューサーで、1954年の『ゴジラ』第1作からシリーズを牽引した。黒澤作品では『悪い奴ほどよく眠る』『用心棒』『椿三十郎』『天国と地獄』『赤ひげ』を製作し、1980年の『影武者』ではカンヌ国際映画祭パルムドールとアカデミー賞外国語映画賞ノミネートを実現。60年におよぶキャリアの大半を東宝で過ごし、1989年には同社会長兼CEOに就任した。

courtesy of the Visual Effects Society

円谷英二に続く選出、日本特撮の国際的再評価が加速

VESによる日本人の顕彰は近年続いている。2025年2月に開催された第23回VESアワードでは、俳優の真田広之氏がVES Award for Creative Excellence、山崎貴監督がVES Visionary Awardを受賞した。同年11月のHonors Celebrationでは円谷英二氏がVES殿堂入りを果たした。結果として、日本の特撮関係者のVES Hall of Fame入りは2年連続となった。

『ゴジラ-1.0』(2023)のアカデミー視覚効果賞受賞以降、日本の特撮・VFXへの国際的な関心は高まっており、その源流にある1954年『ゴジラ』の製作陣が、相次いで評価されたことは、業界史的にも大きな意味を持つだろう。

VESとは?2026年にはVES日本支部も始動

courtesy of the Visual Effects Society

ビジュアル・エフェクツ・ソサエティ(Visual Effects Society/VES)は、映画、テレビ、CM、ゲームなどの視覚効果に携わるプロフェッショナルが加盟する国際的な専門職能団体だ。1997年に米ロサンゼルスで設立され、現在は世界50カ国以上に約5600名の会員を擁する。2026年1月には、米国のVES本部が日本支部「VES Japan Section」の設立を正式に認可している。



業界を代表する視覚効果の賞「VESアワード」の主催者でもあり、長編実写、アニメーション、エピソードシリーズ、CM、リアルタイム/ゲームなど多岐にわたる部門で、作品単位ではなく制作チーム単位の貢献を評価する点が特徴。これとは別に、団体および業界への長期的な貢献を顕彰する「VES Honors Celebration」を毎年開催しており、今回の本多・田中両氏のHall of Fame入りはこの枠組みによるものだ。

本多猪四郎監督・田中友幸プロデューサーがVES殿堂入り。「ゴジラ」の生みの親2人、円谷英二に続く栄誉

《杉本穂高》

特集

この記事の写真

/

関連記事