テレビ東京系列の「韓流プレミア枠」で10月1日からスタートしたドラマ『チュノ~推奴~』(2010年)。チャン・ヒョク演じるテギルたち推奴師一行に加わり、物語に明るさを添えたソルファ。その役を演じたのがキム・ハウンだ。
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天真らんまんな性格で、テギルに一途な思いを寄せるソルファは、荒々しい男たちが集まる『チュノ』の中でも印象的な存在だった。

実はキム・ハウンにとって、ソルファ役は簡単に手に入れたものではなかった。
2004年にKBS公募タレントとしてデビューし、『漢城別曲』(2007年)ではヒロインに抜擢されたものの、思うように知名度は上がらなかった。
その後、『チュノ』の脚本を読んだ彼女は、ソルファという人物に強く引かれ、自ら出演を希望した。
しかし制作側は、重要な役柄だけに知名度のある俳優を起用したいと考えており、当初は難色を示したという。それでも諦めなかったキム・ハウンは、A4用紙40~50枚に及ぶ人物分析を監督に提出。出演が決まる前から、ソルファに必要なヘグムの演奏や民謡、乗馬まで習い始めた。
その熱意が実り、約2カ月後に出演が決定した。本人は当時のインタビューで、ソルファ役を得た喜びを宝くじの当選に例えている。
撮影現場では男たちの「弟」扱い?
劇中では、チャン・ヒョク、キム・ジソク、ハン・ジョンスという男たちに囲まれていたキム・ハウン。
一見すると現場で大切に扱われていそうだが、本人によれば、特別扱いされたのは最初だけ。次第に女性というより、男たちの弟のような存在になっていったという。
また、全国各地を移動する撮影は過酷だった。
乗馬シーンでは体に傷ができるほど苦労し、体重も一時的に落ちてしまったと明かしている。それでも彼女はソルファを自分に似た人物だと語り、持ち前の明るさで撮影を乗り切った。
『チュノ』でテギルを追いかけ、明るい笑顔を見せていたソルファ。あの愛くるしい姿からは想像できない、役をつかむために努力を重ねていたのだった。
文=森下 薫
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