直木賞作家・千早茜のロングセラー小説を原作とする『男ともだち』。松岡茉優演じる主人公・神名とすれ違う恋人・彰人役を演じるのは井上祐貴だ。
神名の恋人で、同棲相手の彰人を演じる井上祐貴は、NHK大河ドラマ「べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~」やNHK連続テレビ小説「風、薫る」などへの出演で、いま最も注目の俳優の一人である。松岡とは本作で初共演を果たした井上だが、劇中での2人は冷め切った関係性ということもあり、撮影中はあえてお互いにコミュニケーションを取らないようにしていたそうだ。

そんな井上は、「松岡さんと二人きりのシーンの撮影が全て終わった後に『ありがとうございました』とお伝えしたとき、初めて松岡さんの笑顔を見ることができました。その際に松岡さんからは、『次は仲の良い関係で会おうね』と言っていただけました」と、撮影現場で松岡と交わした言葉を明かした。
イラストレーターの神名と京都の町家で同棲する文具メーカー勤務の彰人は、不規則な毎日を送る神名とは対照的に、几帳面で規則正しい生活を送る。劇中で彰人は、徹夜でイラストを仕上げ、ソファに寝転ぶ神名にベッドで寝るよう促したり、食事を疎かにする神名を気にかけたりと優しい一面を見せる。
しかし、そんな彰人に対して、干渉されることに煩わしさを感じる神名。そして、彰人も神名が部屋の電気を付けっぱなしにしたり、食器を散らかしたままにする姿に静かに不満を募らせ、2人の間には少しずつ溝が生まれていく。そして最終的には互いに抱えていた不満が爆発し、大喧嘩をしてしまうが…。

そんな緊張感が漂うシーンを演じていた井上は、「撮影中、松岡さんのことは、ほとんど神名としてしか見られませんでした。二人はずっと冷め切っている関係で、久々に目が合ったと思ったら喧嘩をしているシーンが多かったんです」と、松岡に対する撮影当時の複雑な心境を告白。しかし、「撮影が終わった後に、やっと神名ではなく松岡さんご自身の姿を見ることができた気がしました。そのくらい撮影中は松岡さんに引っ張っていただいて、彰人としての自分を引き出していただいたなと感じました」と感謝の言葉を口にした。
撮影中は役柄そのままの関係性で向き合っていた2人だが、撮影を終えると一転、笑顔を見せ合っていたといい、和やかな現場の様子を感じさせる。
そんな2人が生み出した、すれ違いを重ねる恋人同士のリアルな関係性にも注目したい。
『男ともだち』は11月6日(金)より全国にて公開。



