テレビ東京系列の「韓流プレミア枠」で放送中のドラマ『チュノ~推奴~』(2010年)。チャン・ヒョク演じるテギルと行動をともにする推奴師チェ将軍を演じたのが、ハン・ジョンスだ。
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寡黙で武術に優れ、暴走しがちなテギルを兄貴分として支えるチェ将軍。屈強な体格と男らしい風貌で、ワンソンとともにテギル一味を支える存在だった。

そんなハン・ジョンスは、『チュノ』から16年が過ぎた今、どのような人生を送っているのだろうか。
父親はW杯に出場した韓国代表選手
実はハン・ジョンスには、俳優になる前に意外な経歴がある。父親は、1954年スイスW杯に出場した元サッカー韓国代表のハン・チャンファ。自身も父の影響で中学生までサッカーに取り組んでいたという。
その後は美術や経済学を学び、音楽活動にも挑戦。1996年には男性デュオ「デミックス」のメンバーとして歌手デビューした。
しかし活動は長続きせず、友人の紹介で訪れた劇団をきっかけに俳優の道へ。2003年の映画『TUBE チューブ』(2003年)で俳優デビューを果たした。
『チュノ』で注目を集めた後は、『アラン使道伝』(2012年)、『夜を歩く士〈ソンビ〉』(2015年)、『テバク~運命の瞬間~』(2016年)などに出演した。
親友との突然の別れで人生が一変
そんな彼の人生を大きく変えたのが、俳優キム・ジュヒョクとの別れだった。2人は長年親交を深めてきた親友同士。しかし2017年10月30日、キム・ジュヒョクが交通事故で45歳の若さで亡くなった。
2023年、ハン・ジョンスは韓国の相談バラエティ番組『オ・ウニョンの金の相談所』に出演し、親友との別れ以降、パニック症状や睡眠障害に悩まされてきたことを告白した。
以前は人を笑わせるのが好きな明るい性格だったが、当時は人間関係も途絶え、交際していた女性とも別れたという。「世の中に一人だけ取り残されたようだった」と、当時の苦しい心境も打ち明けている。
その後も親友を忘れることはなく、命日には墓参りを続けている。2023年にはチャ・テヒョンらとともに墓を訪れ、花を供えた様子が伝えられた。
家族との別れ、そして現在
さらに2024年には、妹との別れも経験した。同年6月には妹が病気であることをSNSで公表し、回復を願う思いを伝えていたが、8月に妹が亡くなった。9月には生前の写真を公開し、もっと多くの写真を残せなかったことへの心残りをつづっている。
一方、近年は運動に取り組む姿もSNSで発信している。
2022年から2023年にかけて放送された腕相撲サバイバル番組『オーバー・ザ・トップ』にも出場。2026年8月には当時の映像を投稿し、本選を通過したことをユーモア交じりに振り返った。『チュノ』で見せた屈強なチェ将軍の印象は、今も健在のようだ。

ただし、近年はドラマへの出演が以前ほど多くなく、2026年現在、新たなドラマ主演作などは確認できていない。
『チュノ』でテギルを支えた頼もしいチェ将軍。演じたハン・ジョンスはその後、親しい人々とのつらい別れを経験しながらも、自分のペースで日々を重ねている。
かつての豪快な推奴師とはまた違う、年齢と人生経験を重ねた彼が、再びドラマでどんな姿を見せてくれるのか。俳優としての新たな活躍にも期待したい。
文=森下 薫
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